‐Cicmany,Slovakia‐
ウィーン滞在3日目、せっかく中欧の交通の要所に滞在しているので、周辺国へショートトリップしてみようということになり、スロヴァキアへ。
目指すはスロヴァキアの北部の山間に位置する小さな村、チチマニー。
スロヴァキアに関するガイドブックを持ち合わせていなくて、なんの知識もなし。ネットで調べていたら、この村の写真が出てきて「ここ行ってみたい!」と即座に思ったところ。
ウィーンからは少し遠いのですが、レンタカーを借りて出発です。
ウィーンから車で走ること1時間弱、オーストリアとスロヴァキアの国境ゲートに到着。オーストリアを抜けると、すぐにスロヴァキアの首都、ブラチスラバに入ります。
同じシェンゲン協定国なので、出入国のチェックは一切なし。あっけないくらいの国境越え。
ただ、我が家はオーストリアで借りたレンタカーでの国境越えなので、ここでストップして、高速代替わりのヴィニエット(高速道路走行のための許可証みたいなもの)を購入。
インフォメーションもあったので、パンフレットや地図も手に入ります。
高速を降りてからは、しばらくのどかな田園風景の中や山道をドライブし、チチマニー村に到着。村の背後にはスキー場が。
村に入ってすぐの所にペンション兼レストランがあったので、昼食休憩。
この日はたまたま土曜日で、観光やツーリングで来たお客さんでいっぱい。料理が来るまで待っていたら、伝統衣装を身に着けた村の人が、歌のライブを披露していました。
可愛い色合い&柄の刺繍がとても素敵!
上の二つが、お店の人が「ここの伝統的で有名な料理。」とおすすめしてくれたのでランチで食べたスロヴァキア料理。
料理がテーブルに運ばれてきたときには、想像と少し違っていたので、びっくり!
ジャガイモと小麦粉で作った団子の触感のようなダンプリングに羊のチーズや甘いシュガーがかかった料理で、娘たちは甘い方の皿を取り合うよう!に食べていたほど美味しかった様子。(日本のきなこ団子に似ているからか・・・。)
下の料理は、夜、首都のブラチスラバのレストランでの一品。
やはり、ここでも形や味は違えど、ダンプリング。
そして、写真にはないけど、酢漬けキャベツや燻製肉が入ったパプリカスープがとても美味しかった!
山国の料理といった感じ。
お腹が満たされたところで、チチマニー村の散策。
ここにやって来た理由は、写真のように今でも伝統的な木造家屋が村にたくさん残っていること。
木造家屋だけなら、世界中どこにでもあるのですが、この村の家屋には世界でも類をみない装飾が描かれているのです!
昔、村の女性は家で刺繍をして暮らしていたそうで、自分がする刺繍のデザインがいつの頃からか、家の外壁にデザインとして描かれるようになったそうです。
こげ茶色の木の壁に描かれた白い模様。全面にパターンのように描かれていて独特の雰囲気。
しかも、一軒だけでなく、観光用でもなく、村のほとんどの家がこういった家屋で、今でも人が住んでいるのがすごい!
なかには、こんなトリのモチーフが描かれている家も!
上の写真は、村で一番大きな家だったかな。
木造の伝統的な家が並んでいるさまは、日本の白川郷を少し彷彿とさせる感じ。
こんな一風変わった伝統的な村なのですが、アクセスが悪いせいか、あまり観光地化されておらず、お昼休憩したレストラン以外は観光客もまばら。のんびり散策ができます。
模様と窓、花が可愛い!
住宅街を離れるとこんな感じでのどかな山の村。
レナ、アヒルに恐る恐る近づいて挨拶中(笑)。
チチマニー村を離れて、ウィーンに戻るがてら立ち寄ったのがボイニツェ城。
12世紀建てられたフランス風の城で、完成までに22年の歳月がかかったのだとか。ここは、ファンタジーや童話の映画のロケ地としても人気のある場所だそうで、お城を見るなり、サナは「ソフィアのお城みたい!!!」と興奮して話していました。
確かに、ディズニーアニメに出てきそうなお城。
ただ、森に囲まれるように建っているので、写真を撮るのがかなり難しかった・・・。
全貌がどの角度から撮ればいいのか分からずじまい。
お城の側にあった場所で地元の子供に交じってかけっこする二人。丸くて斜めになっている場所がツボ?!にはまったようで、キャーキャー言いながら走っていたのでした。
どこでも遊び場になります。
チチマニーが遠かったので、ウィーンに戻る前、スロヴァキアの首都のブラチスラバに着いたのは日が暮れてから。
旧市街の広場ではたまたま伝統ダンスのフェスティバルが行われていました。
この日はチチマニーといい、ブラチスラバといい、伝統衣装を見る機会に恵まれたのでした。
ちょっとドライブするだけで、また違った文化を持った国へ行けるのがヨーロッパのいいところですね。