-Budapest,Hungary-
写真はハンガリーのブダペストにあるセーチェニ温泉より。
ハンガリーは知る人ぞ知る温泉大国!
我が家は温泉が大好きで、日本にいるときはたまに温泉へ行っていたのですが、海外だと毎日の入浴でさえ湯船に浸かるのは非常に難しい。
このハンガリーへやって来た時は、旅を初めて3か月と少し。お風呂が恋しくなるころ。
「温泉行く?」と娘たちに聞いたところ、「行く行く~~。」と軽快な返事が。
やはり日本人、子供もお風呂は好きですね。
そんなわけで、宿のオーナーにも「温泉へ行くならセーチェニ温泉が一番かな。」とおすすめされたので、行ってみることに。
滞在先のアパートからは地下鉄で移動。
ハンガリーのこの地下鉄、実はすごい。
1896年に開業した1号線は、世界でロンドン、イスタンブールに次いで3番目に営業を開始した地下鉄で、電気運転の地下鉄としては世界初の地下鉄。
そして、なんと地下鉄としては唯一世界遺産に登録されているんです。
上の写真は、比較的新しい明るい車内なのですが、空港から市内へ行くときに乗ったレトロな青い車体の車両では、車内の電球は白熱灯のようなオレンジの薄明りで、何とも言えない雰囲気でした。
そんな歴史ある地下鉄ですが、日本と違って不親切なことに、切符売り場が非常に分かりづらい。
そして、改札口もない!(写真のオレンジ色の機械は改札口の代わりの切符に印字をする機械)
温泉へ行くのに地下鉄に乗ろうと、駅へと続く階段を地上から降りて行ったら、即ホーム!切符売り場が見当たらず!(いままでブダペストで乗った駅はホームへ行くまでに券売機や売り場があるか、なくてもオレンジの機械の側に立つ駅員のおじさんから切符を購入していた。)
で、販売窓口みたいなブースがホーム中央にあったので、行ってみるも人がいない・・・。(日本ではありえない!)
なので、とりあえず、電車に乗って電車で買うか降りるときに清算しよう乗車。
そうしたら、途中の駅で検札員が乗り込んで切符のチェック。切符を買っていなかったので、この検札員から買おうと話すと、「切符は乗る前に必ず買わないとダメ!地下鉄の規則違反だから降りる駅で事情を聴きます。」
となったのでした。
セーチェニ温泉の駅で降りて、「乗るときに券売機がなかったし、販売所に人もいなかったし。降りるときに清算しょうと思っていたんだけど。今まで何回も乗ったけど、毎回ちゃんと買って乗ってた。その時は券売機があった!」と話すと、
「規則だから、ダメです。」
の一点張り。
検札員のおばさんが乗車駅へ電話連絡を入れ、販売所に人がいなかったことも確認したらしいけど、「反対側ホームの販売所は人がいたようだから、そっちで買って乗るべきだったのよ。」とのこと。
わざわざ、地上へ上がって横断歩道渡って反対側ホームへ降りて切符買って、また階段上って地上の道路渡って階段降りて電車乗れってこと?
不服なので、文句を結構いったのですが、結局逃がしてもらえず。ま、改札口がないので、降りるときに清算という概念がないのでしょう。無賃乗車しようと思えばいくらでもできるので・・・。
2人分の罰金を払わなきゃいけないところ、販売所に人がいなかったのは地下鉄側も悪かったとのことで、1人分でいいよとなり、事態は収束。
罰金、8000Ft(約2800円)也。高い電車代だわ。
その後、後続列車に乗って降りてきた観光客と思わしきカップルもこの検札員たちにつかまって、切符を持っていないことがばれていたようなので、罰金ハンターになっている様子。(切符が買いにくい、乗車ホーム入り口に駅員がいないところを狙っているかのよう。)
ガイドブックにも頻繁に車内で検札があるので、注意とありました。
さて、地下鉄罰金事件が長くなりましたが、無事、温泉に到着。
温泉の外観は、「ここ美術館?」というような風貌。
入り口で料金を払って、いざ中へ。
ロッカー使用かキャビン使用かを窓口で聞かれたのですが、我が家は小さな子供がいるので便利そうなキャビンを使用。
小さな鍵付きの個室が1つ割り当てられ、そこで水着に着替えたり荷物を置いておいたりできます。
日本では温泉での撮影はなかなか難しいのですが、ここセーチェニ温泉では割と皆普通にカメラを持ち込んで写真撮影していたり、中には防水カメラを持って入ったり、動画撮影までしている人も!
施設はと~っても広くて、温泉というより、プールに近い雰囲気ですが、入ってみると温泉(笑)。
日本人にはぬるめの温度設定(35度~38度くらい)ですが、深さが半端ない(日本人だと男性が立ってちょうどいいくらい、背が低い女性だとぎりぎり立てるかなくらい。)
ので、意外と全身ずっと浸かっていると身体が温まってきます。
子供はもちろん足がつかないので、浮き輪をつけてぷかぷか浮きます(笑)。
外の露天温泉は3か所。うち、真ん中はこんな風に泳ぎ専用の温泉プール(冷たい)になっています。
そして、写真の露天風呂の中央、丸く囲われている部分には流れる温泉が!
これ、子供がかなり面白がって何回もくるくる回っていました。(流れるプールの倍以上の速度があって、ここを抜け出すのに結構力がいります!)
このほかに、サウナや室内温泉、温泉フィットネスがあったりと迷路のように広くて、日光浴をしたり軽食を取ったり(温泉でビールも!)もできるので、1日のんびりしに来ている感じの地元の人も結構いました。
水着で入る温泉、日本人としてはどうかなぁとはじめ思ったのですが、美術館か宮殿のような雰囲気の建物を見ながら違った温泉文化を体験できてなかなか面白かったです。
下の写真は温泉がある敷地内の公園にて。温泉の後は、公園の散策もできて、子連れにはよいスポットなのでした。