-Salta, Argentina-
アルゼンチンのサルタ。
首都のブエノス・アイレスから北に1600㎞あまりの所にある街で、地図を見ると、すぐそばにはチリ、ボリビア、パラグアイとの国境がひかえるところ。
周囲は山あり、高原あり、赤土のジャングルのような土地があったかと思えば、ごつごつした乾燥大地ありと、なかなか風景が面白い場所。
サルタに着いたのが、3月31日。もう4月。イグアスの滝、パラグアイと天候に割と恵まれていたのに、ここサルタ到着の日は珍しく土砂降りの雨。
どうやら、雨が多い時期らしい。
雨が止んだ頃を見計らって、街中の旅行会社を数軒回り、色々聞き込み。
アルゼンチンはレンタカーもツアーも高いので、どうやって観光するかがいつも悩みどころ。
結局、自由がきいて4人分の値段が安いということで、公共交通機関かレンタカーを使って自力で観光することが多い我が家なのですが、ここサルタでは、1DAYツアーに参加することに!
シーズンオフでツアー代金がかなり値引きされていました。
参加したのは、”カファジャテ渓谷とボデガ見学”1日ツアー。
サルタ近郊は、渓谷が多く絶景らしい。また、サルタよりも標高が高い(1660m)カファジャテの街はメンドーサと並んでワインの産地ということで、一度見に行ってみようということになったのでした。
申込の次の日、サルタは今にも雨が降り出しそうなどんより曇り空。
「大丈夫かなぁ」と心配しながら出発したら、途中ずっと土砂降りの雨。(涙)
雨水が道路にあふれて、ツアーのミニバスが時速を落としながら、やっと通行するといったところまで。
「団体行動しなきゃならないツアーで、雨、子連れって、大変になってきたねぇ。」と思っていたら、山がちの地形になり、標高が上がってきたところで、天気が急変、カラッと晴れてきたのでした。
しかも、緑の木々が少なくなり、乾燥した大地になってきたので、どうやら、気候が違うようです。
アルゼンチン、やはり奥が深い。
最初の立ち寄りスポットに到着。TRES CRUSESという展望台。
カファジャテ渓谷、日本ではマイナーながら、地味に絶景です!
我が家も前日に旅行会社で説明を聞いた以外、何も事前知識なしに行ったのですが、「アルゼンチンにこんなところがあったとは!」と思わせる景色。
この一帯は「南米のグランドキャニオン」と呼ばれているだけの事があります。納得、納得。
バス走行中の窓からの景色。こんな岩があったり…、
こんな面白い形の岩山があったり。
ホント、さっきまで雨が土砂降りの亜熱帯地方のような地域を走っていたとは思えない、乾燥っぷり!
こんな、枝、幹が緑色をした木も。よく見ると枝にはトゲトゲがついていて、木のようなサボテンのような。
サナ、レナも「緑色だよ、この木!なんか変だよ~。」と面白いものを発見した!といった感じで大喜び。
ミニグランドキャニオン。
このカファジャテ渓谷はカファジャテの街までさまざまな表情を見せてくれ、バスも要所要所で立ち寄ってくれます。
まだ、絶壁の展望スポットなどがあるのですが、それは、帰りに立ち寄るということで、ボデガ(ワイナリー)へ向けて出発。
このツアー、実は運転手さんがガイドを兼ねていて、長距離を運転しながらスペイン語&英語で解説してくれています。
ワイナリーに到着。ブドウ畑を見学したり、製造工程、貯蔵蔵を見せてもらったりし、最後に試飲も。
QUARA(クアラ)というワインで、リャマの絵のボトル。
クアラ・トロンテス(白)を2種類とクアラ・マルベック(赤)1種類を飲んだのですが、赤は割とガツンとくる濃厚な味、白はとてもフルーティーで飲みやすい。白は甘口と辛口の二種類あり、「白の甘口が売れ筋で人気」とのこと。
アルゼンチン→牛肉→赤ワインというイメージなのですが、ここカファジャテでは、トロンテスという白ワインが有名なんだとか。我が家も白を購入して帰りました。(お値段45アルゼンチンペソ(約350円)。安い!)
自力観光&運転だと、こんな見学や試飲もできないので、ツアーのいいところですね。
娘たちはさすがにワインは飲めないですが、畑のブドウはちゃっかり食べていました。(笑)
ワイナリーの後は、カファジャテの街中へ。
ワインの街だけあって、テラス席のテーブルが樽!
ここで、お昼の自由時間&休憩でランチタイム。
運転手さんおすすめのレストランに行き、郷土料理を試しました。もちろん、白ワインとともに。
「アンデスの山に近づいてきたなぁ。」と思わせるような、今までのアルゼンチン料理とはまた違った味。
ランチセットを注文したら、見たこともない前菜、メイン料理、デザートが出てきました。
左上:ウミータ…トウモロコシのとチーズの蒸し料理。
右:下の黄色いスープはロクロと呼ばれる北部地方の伝統料理。つぶした白トウモロコシ、カボチャなどの野菜、豆、チョリソー、内臓など、何が入っているのかわからないくらい色々入っていてる煮込み料理。
左下2つ:デザート。一番下は羊か何かのチーズに甘いシロップがかかっています。
街の様子。プラプラ歩いても取り立てて何にもない、のどかで小さな街。
お土産屋で売られていた貯金箱。
この女の子、よくアルゼンチンで見るんだけど、見たことあるような、ないような子だなぁ。
誰なんだろうと検索してみたら、「マファルダ」というアルゼンチン生まれの新聞連載漫画のキャラクターらしい。
日本でいう、サザエさんみたいな感じ。(けど、この女の子はまだ6歳とのこと。)
お昼休憩の後は、こんなリャマに餌やり&写真撮れるよ~というようなスポットに寄ったり。
ペルーなどでもう見慣れてきたリャマよりも、その眼前に広がるこの景色の方がすごかった。
そして、カファジャテ渓谷でも有名な悪魔ののどぼとけと呼ばれるところへ。
岩が川の流れによって浸食されてできたそう。
幾層にも模様のようになっている絶壁。
立ち寄った、別の場所では、ツアーに参加していたお兄さん、お姉さんが岩にのぼって写真撮影をしていたのを見て、「私も行く!!!」とサナが登りだし、それを見て、「レナも登る!!」と姉に負けじと登りだしたのでした。
身軽なもので、ひょいひょい登っていきます。
見ている親はヒヤヒヤ。
お兄さんたちが撮影した場所まで到着。「撮って!」とご満悦なのでした。
(この後、降りるの大変でした。)
久々の子連れ1DAYツアー参加でしたが、絶景と充実した内容でなかなか楽しめたのでした。
帰り、ミニバスのタイヤがパンクし、途中で全員降りて、タイヤ交換したり修理屋に持って行ったりとハプニングもありましたが…。