-Huaraz,Peru-
ペルーの聖なる谷を観光後、クスコからコルカ渓谷、チバイ、アレキパと回りリマへ戻ってこようと考えていたものの、アレキパ周辺の大雨で、道路が寸断されていて行けずじまい。
元々、クスコへ行ってから行先を確定しようと思っていたので、リマへ戻るチケットも何も予約していなかったので、色々思案。
クスコからタンボパタという街へジャングルツアーへ行くか、リマへ戻ってワラスへ行くか…。
子連れで雨期のジャングルへ乗り込むのは何かと大変だし、雪山が美しいワラスも雨期で山が見れるか保証はなし。早めにリマからサンチアゴ(世界一周航空券のルート)に向かうのも可能。
色々夫婦で思案した結果、せっかくペルーにいるんだし、リマへ戻ってワラスへ行こうとなりました。
リマからは夜行バスでワラスへ。夜行バスはモロッコ、イギリス⇔オランダ&ベルギーに次いで4回目。南米では初。
この後、幾度となく南米で長距離バスに乗ることやら。
今回利用したのはCruz del Surというペルーでは大手のバス会社。車内はとてもきれいで、シートも広々かつリクライニングも十分。各座席前面にはなんとゲームや映画が見れるTVまで。長時間乗ってもかなり快適です。(その後、チリ、アルゼンチンで長距離バスを色々利用しましたが、その中でもレベルが高い方です!)
セキュリティはずいぶんしっかりしていて、荷物もタグをつけてしっかり管理してくれるし、乗車の際のID・パスポート確認、乗車後は各乗客の顔をビデオに撮影して記録するという徹底ぶり。
昔のバックパッカー旅にありがちな、おんぼろバスに揺られて、厳しい長旅…、とは全然違います(笑)。
リマからバスで北上すること8時間、ワラスに到着! 街の標高3090m、周りにはペルー最高峰のワスカラン山(6768m)を初め6000m級の雪山がそびえたっていて、同じく標高の高いクスコとはまた違った雰囲気。
ワラスに近づいてくるにつれ、なんとなく、「ネパールの山間の田舎に似ている。」と思ったほど。
クスコから標高の低いリマへ行ったん戻ったものの、その足でワラスに向けて出発したので、高度順応はできていそう。
上の写真、なぜにアイスクリーム??
実は、早朝にワラスに到着して、宿泊先のホテルの受付で色々観光情報を聞いていたら、「今からでも行ける1DAYツアーがあるよ。」と言われ、15分くらいでそそくさと用意してツアー”ユンガイ&ヤンガヌコ渓谷ツアー”に参加することになったのでした。
(ワラスの街自体は見どころがあんまりない。近郊へ出かけないと観光できないのです。)
大型バスで行くツアーは、雨期のためかなり激安。(大人1人35ソル(約1200円)、子供は1人分のみ座席をもらうため有料。)
ペルー各地や近隣国からやって来た観光客が多めです。
で、ワラスからバスに乗り込んだら、30分もしないうちに一つ目の街、カルワスに到着。
「有名なジェラート屋があって、美味しいのでぜひ食べてみてください!」とガイドさんが言うので、皆それに従ってジェラート屋へ。
確かに、ペルーらしいフレーバー(マラクーヤ、ルクマなどのフルーツやピスコサワーやセルベッサ(ビール)味まで!)が色々あって楽しいジェラート屋。
しかも、安い!ので、いつもは皆で分けて食べているアイスクリーム、今日は一人一つづつでサナ&レナもご満悦。
朝からジェラートでお腹が満たされたところで、ユンガイに到着。
ペルー最高峰の山、ワスカラン山の麓にあるこの村は、1970年の大地震(マグニチュード7.8)によって、ワスカラン山の雪崩も引き起こし、ユンガイの街は一瞬にして岩や氷に埋まってしまい約2万人の方が亡くなった場所。
今は、旧ユンガイの街は慰霊公園になっていて、白いキリスト像やモニュメントが建てられています。
丸い円形上に建てられたお墓兼モニュメント。
上の写真、本来ならワスカラン山がきれいに見える場所なのですが、モクモクと雲が出ていてこの日は麓しか見えず…。(早朝はきれいに見えていたんだけど。)
雨期だからしょうがない。(だから、観光客も少なくツアー代が安いというのもあるのですが…。)
雪崩でつぶされたバス。
こちらは、倒壊した建物跡。
やはり、大地震と雪崩の威力は恐ろしいです。
この慰霊公園でも屋台がたくさん出ていて、ツアー客は色々購入しては、観光しながらパクパク。半分はグルメツアーのようにもなっています(笑)。
上の写真はサボテンの実。我が家はモロッコで同じものを試したことがあります。種が多くて食べにくかった覚えが…。
バスへ戻る途中に少しだけ、雲が切れてワスカランの姿が!
ユンガイをあとにして、次に向かったのが、本日のメイン目的地、ヤンガヌコ渓谷。
ユネスコの世界遺産に登録されているワスカラン国立公園の中にある渓谷で、標高は3850m。ワラスから800mほど登ってやってきます。
上下の写真、トップ写真ともに渓谷にあるチナンコチャ湖という湖で、ブルーの湖と雪山が何ともきれい!
かなりの絶景が広がっていたのでした。
ここでフリータイムがもらえるので、ボートに乗ったり、ランチをしたり。
(このあと、15時半過ぎくらいに「ランチしてね~。」とカラスという街のレストランに寄るんですが…。どうも南米のランチ時間と我が家のランチ時間は合わない…。)
ワラスに戻るころには外は真っ暗。なかなかワラス初日から盛りだくさんの一日となったのでした。
次回もワラス近郊より…。