-Huaraz,Peru-
氷河の前でうなだれる娘二人。
写真は、ペルーのワラスから南へ行ったところにある氷河、パストルリ氷河にて。
氷河の標高は5250m!
その氷河を見るために4700m地点まで車で行き、そこから4900m地点にある展望台へ行くのですが、さすがに大変だった。。。
2700mのヤナワラ滞在から徐々に高度を上げてクスコ近郊で滞在&観光をし、ワラスにやってきて、合計1週間あまり。家族全員ずいぶん高度順応できて、娘たちも3000mを超えるワラスでは普通に走り回っても平気で、前日には3850m地点での観光も難なくこなしていたのですが。やはり、4000mを超えるときつい!
今回はその様子を…。
ワラス滞在初日、ワスカラン国立公園の北側、ヤンガヌコ渓谷のツアーに参加して景色がとてもよかったので、次の日は同じ国立公園内の南側、パストルリ氷河を見に行く1DAYツアーに参加。
旅行会社の説明によると、「氷河に行くまでの景色もきれいで、珍しい植物がみれますよ~。」とのことだったので、期待が膨らみます。
(前日同様、雨期のためこのツアーも格安。大人一人1200円!)
今回のツアーは結構外国人観光客が多く、韓国人の若い子たちも数人。少し日本語を知っているようで、サナ&レナ、色々おしゃべりしながら行きます。
ワカチナ、ワラス、クスコとペルーの観光地に行くとよく韓国人の若い子たちに会います。エクアドルのガラパゴスも多かったので、このあたりの国を回るのが流行っているのでしょうか。
最初の展望ポイントに到着。
ワラスから高度を上げてやって来たので、ずいぶん荒涼とした大地に雪山が見えます。写真では伝わりにくいのですが、なかなかの絶景!
ここで面白かったのが、サングラスをかけたアルパカ!頭には帽子やカツラまで(笑)。
アンデスの観光地恒例、おばちゃんがアルパカを連れて「写真はいかが?」と商売にやってきているのですが、連れているアルパカにサングラスをかけさせるだけで、皆「ないこれ、可愛い!!」と大うけとなり、写真を撮るのに列をなしています。
商売うますぎ!
我が家も御多分にもれず、記念撮影したのでした。
次に向かったのが、プヤ・ライモンディという植物が群生している場所。
標高4000mから4500m付近でしか群生しない、花序を持つ植物では世界一の高さを誇る植物で、寿命はなんと28年から最大100年!しかも、長い寿命の中でたった1度だけしか花をつけず、花を咲かせた後は枯れてしまうらしい。
上の写真がそのプヤ・ライモンディで、この1本は立ち枯れしてしまっています。
詳細は、NHKの「ダーウィンが来た!」というサイトに説明があり、花をつけている写真も掲載されています。
山の斜面ににょきにょき生えている姿は圧巻。下の葉っぱの部分だけでも相当大きくて、柱のような部分は高いもので10mほどもあります。
高山地域の植物、風景は独特な世界が広がっていて、行くのは大変!だけど面白いです。
ツアーも後半、パストルリ氷河の駐車場に到着。標高4700m。この旅で一番高いところにやってきました。
夫婦で10数年前、ボリビアを旅行した時、通過したララヤ峠が4335m。ここがおそらく今までの旅の中で一番高い標高。それを子連れであっさり超えてしまいました。
サナとレナ、どちらかというと標高が高いところではサナの方が弱いようで、駐車場に着いた途端に、寒いのもあって珍しく、グズグズ。
実は、駐車場から氷河が見える展望ポイント(4900m)まで歩いて上らないといけないのですが、二人とも「歩きたくない~!!」と半べそ状態になってしまい…。
そんな中、ガイドさんが、「馬に乗って近くまで行けるよ~。」と教えてくれたので、馬に乗って行くことにしました。
馬を降りたところから、最後の数百メートルは歩いて登るのですが、道は整備されていて歩きやすいものの、標高が高いので、大人でも息絶え絶え、かなり大変だった。
レナはパパにおんぶされて登っています。(次の日、パパ、全身が痛いと筋肉痛です。(笑))
氷河が見えてきた!
最近、大人よりもスタスタ前を歩いて山登りできるようになったサナ。あんまり乗り気でないときも、しりとりをしたり歌を歌ったり、飴をなめながらなんとかトレッキングできるのですが、さすがにここは空気が薄いのと寒いのとで、珍しく途中から泣きながら登っていました。
氷河の間近まで到着! 頑張りました、サナ。
到着した直後の様子が、うなだれているトップ写真(笑)。
さすがに参った様子。
それでも帰りになると寒さと高さに慣れてきたのか、サナ&レナ「もう一度馬に乗りたい~。」となり、「安いからいいか!」と乗ったら、「面白い~。」とご機嫌なのでした。
5000m級の山の氷河を、最後ほんの少し頑張って歩くだけで、ほとんどツアーの車で行けるなんて、ペルーの山、恐るべしです!