バリローチェ→エルチャルテン トラブルで30時間の大移動。 アルゼンチン・エルチャルテン1

 

‐El Chalten,Algentia‐

2月17日、美しい湖が印象的だったバリローチェから次に向かうのは、アルゼンチンのエルチャルテン。

トップ写真は、エルチャルテンの村から見た風景。有名なフィッツロイ山の先っぽが見えています。

この区間の直通バスは、バリローチェのバスターミナルのインフォメーションやバス会社に色々聞いてもTAQSA社の1社のみで、1日1便。

バリローチェから風光明媚なことで有名なルート40を南下、エルチャルテンへと向かうのですが、距離の長さ(約1400㎞)を加味しても、バス代が高い! (約2000ペソ/1席。子供も席が必要なら同額。我が家4人分購入すると約6万円…。)

路線を独占状態で運営しているせいか、またアルゼンチン(特にパタゴニア地方)の物価が高いのか、とにかく旅行者泣かせ。

子連れヒッチハイクするわけにもいかず、このバスに乗らないことには行けないので、泣く泣く購入。

 

 

バリローチェのバスターミナルにて。今回は23時間のバス移動。半日の12時間の乗車とかはあったのですが、丸一日かけての移動はこれが初めてなので、どうなることやら…。

サナ&レナ、そんなことは知らずに「バスでご飯なにが出てくるのかな??」とウキウキしている様子。(笑)

 

 

Googleマップでバリローチェからエルチャルテンまではこんな感じ。

青い線がルート40でこの道を通ってバスは行きます。まさに大移動!

 

 

乗ったらちょうどお昼寝の時間帯だったので、二人、しばらく遊んだあとにお昼寝。この時はめずらしくお行儀よく寝ています。

さて、お昼寝から起きて、また遊んで、バスで出る夕食も食べて、暗くなって、就寝。

二人はいい具合に爆睡してくれているのですが、このバス、寒くて寒くてなかなか親は熟睡できない。

しかも、夜中も途中いろんな街で停まっては乗客が乗り降り。

途中、夜中にたくさんの人が乗り込んで、バリローチェでは空いていたバスがほぼ満席状態に。

ウトウトしながら、「なかなか寝づらいなぁ。」と思いつつ、寝たり起きたりを繰り返していると、朝に。

そして、

「どの辺まで来たのかな?」と携帯でマップを見ると、

「ん、なんでこんなところ?」というところを走っているのです。そう、上の地図の青い線上にバスはおらず、南へ行くはずのバスは東へ向かっているのです。

そして、数時間経っても、エルチャルテンへ向かっている気配はなく…。

バスでは何もそれらしきアナウンスもないし。どうなっているんだろう…、と運転手に聞いてみると、「大雨の影響で、ルート40が通行止めになっている区間がある。なので、別のルートを走行している。」というらしきスペイン語の説明。

そう、上のマップのグレーの線1700キロのルートを走っているのです。

夜中にたくさんお客さんが乗って来たのは、途中の街からエルチャルテンやエルカラファテへ行こうとしていたお客さんが、ルート40の通行止めで足止めをくらい、迂回ルートを運行するこのバスへ振り替え乗車していたのです。

そんな~。

昼前には着くと思っていたのが、いつ着くのかわからない状態に…。

 

 

予定外の迂回だったので、バスからスナックや食事も出なくなってしまい、途中、乗客の食事休憩のためにレストランに立ち寄ったりしながら、走り続けます。

最初は寝相が良かった娘たちも、上の写真のとおり、疲れているのか、すごい寝相に…。(笑)

結局30時間かけて、無事エルチャルテンに到着。

この世界一周の中で一番高かったバスチケット、乗ってみると、一番長い乗車となったのでした。

後にも先にも30時間はない! もう24時間以上は乗りたくないです(笑)。

というわけで、次回からエルチャルテンより。

 

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