アルゼンチンペソ入手の旅  アルゼンチン・バリローチェ3

 

-Baliroche,Argentina-

海外旅行に行ったら必ず必要なもの、それが現地通貨。

我が家は旅行出発前に、夫婦それぞれ”りそな銀行”に口座を開いて、ある程度まとまったお金を預金。銀行から発行されたVISAデビットカード(キャッシュカードと兼用)を使って海外各国のATMでお金をおろすことで現地通貨を入手しています。

予備として三菱東京UFJ銀行のカードも携帯していたのですが、たいていりそなのカードでどこの国でも現金引き出しが出来ていました。

(実はりそなの方がりそな銀行自体の引出手数料無料で為替レートがいいのです。もちろん、現地ATMの引出手数料は別途かかる場合があります。この辺の話は長くなるので…、海外でのお金の話として別記事として書こうかと思ってます。)

そんな中、クレジットカードが使えるところが増えてきて、我が家が会計をするときに使う第一アイテムはクレジットカードとなっています。ヨーロッパや北米はカード社会でほとんどのショップやレストランで使用できるので、現地通貨の現金の出番の方が少ないほど。

南米も同じく、小さなお店でない限りだいたいクレジットカードが使えます。エクアドル→ペルー→チリと回ってきて問題なし。

それが、アルゼンチンに入国し、初めての街、バリローチェに着いた途端に、

「クレジットカードは使えない、現金のみ!」と言われることが多いのです。レストランやショップの店先にも「現金のみ!!!!」のスペイン語&英語表記が記載されていることがなんと多いことやら!

パタゴニア地方を旅しているとき、外食に行くと、席につくなり、「キャッシュのみだけどOK?」と聞かれたりします。食べたはいいけど、現金を持っていなくて払えないという客が多いのでしょうか。

そんなもんで、現金を入手しようといつものとおり、ATMが設置してある銀行へ行くも、

現金が引き出せない!

正しい手順どおりに機械をピコピコするも、最後に「エラー」となるのです。

これをいくつかのATMで繰り返してもダメ、カードを変えてもダメ。並んでいる観光客らしき人も「おろせないね~。」とお手上げ状態。

おそらく、機械に十分な現金が入っていないんじゃないか…、と思っています。

そんなわけで、銀行をいくつかはしごして、やっと引き出せるマシーンを見つけるも、

「引出上限は2000ペソです。」の表示。そして、極め付けは、「手数料は100ペソです。よろしいですか?」の表示。

上限金額の2000ペソを引き出すのに引出し手数料100ペソ! (ちなみに旅行中のレートは1ペソ=7.5円前後)

なので、約1万6千円を引き出すのに約800円かかる計算なのです。4人で旅行しているので、かかるお金も一人旅より多め。

引出せるATMがあったら、夫婦2枚のカードで上限いっぱい引き出して、支払いに充てないと足りないのです。

宿の支払い、レンタカーの支払い、外食代、など「現金で!」と言われるたびに、「またか…。」となったのでした。

ちなみに、上の写真はホテルの部屋にて撮影(笑)。

入手が難しいアルゼンチンペソを入手できた喜びで、札束でうちわ!お金持ちになった気分ですが、上記の通り、100ペソは約750円。

この後、「現金払いでよろしく」と言われた宿に5泊分の代金としてあっさり持っていかれたのでした~。

現金入手が難しく、クレジットカード使用も困難。おまけに、ハイパーインフレのためか、そして、為替レートがおかしいのか、アルゼンチンの物価が日本人の私たちにとってあまりにも高すぎる!

パタゴニアではお金にずいぶん苦労させられました。

(ブエノスアイレスや他のアルゼンチンの都市ではクレジットカード払いはOKの所も多く、ATMも比較的容易におろせます。引出し上限と手数料は同じですが…。)

 

 

お金の話はさておき。

バリローチェは「南米のスイス」と呼ばれる街。

スイスはまだ行った事がないのでわからないですが、ここバリローチェはチョコレートが有名なようで、中心部はチョコレートのいい香りがしていたほど。

どれにしようかなぁと迷う姉妹。「あれもほしい、これもほしいい」とニヤニヤしながら相談しています。

 

 

こちらは、まさにスイス風。チーズフォンデュ。

 

 

ヨーロッパっぽいものだけでなく、アルゼンチンらしいものも一つ。

上の写真は、羊を炭火で焼いているところ。パタゴニアでよく食されている子羊の丸焼き・アサード(パリーシャ)。

開店と同時に、火にかけられたお肉は、羊の形がまだ残っています。

何時間もかけてじっくりとと焼かれた羊肉は、無駄な油も落ちて美味しい!羊肉=癖があるというイメージですが、割と食べやすいです。

 

 

最後に、バリローチェ近郊で行ったところの写真。

前回は、「太陽の光がキラキラ輝く青い湖、ナウエル・ウアピ湖」ということで、写真を載せましたが、上の写真は、バリローチェから40号線を南下したところにある湖。

この日は、あいにくの天気で、グレーの空。

こうなると、ホント寒くて、数日前は「暑いな~。」と言って水着をきていたのに、ご覧の通り娘たちは冬の装備でコート姿。

湖もグレー色になってしまい、「とうとうパタゴニアに来たなぁ~。」と実感させられる風景となっていたのでした。

 

 

というわけで、アルゼンチン慣れしておらず何かと大変だったバリローチェをあとにし、次は、フィッツロイ山が有名なエルチャルテンへ!

 

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