‐El Calafate,Argentina‐
パタゴニアといえば…、の絶景、ペリト・モレノ氷河。
巨大な白色とも水色とも言える氷が、ミルキーブルーの氷河湖へ轟音とともに崩れて落ちていく光景はTVでもおなじみ。
「いつかは行ってみたいなぁ。」と思っていた地の一つにようやくたどり着きました!
では、今回はその様子を…。
拠点となる街、エルカラファテから氷河への行き方は主に以下のとおり。
1 ツアーに参加する。← 単純に氷河へ連れて行ってくれるツアーや旅行者に人気の氷河の上をトレッキングするツアーなどがあります。街の旅行会社で聞き込みをしましたが、アルゼンチンの1DAYツアーはとにかく高い!もちろん、子連れなのでアイゼン使用の氷上トレッキングは無理、そして、ツアー代も子供は半額もしくは全額かかるので、我が家はパス。
2 エルカラファテの長距離バスターミナルから出ている氷河までの往復バスを利用。←午前発、午後発があり、数社が運行していました。展望台のある駐車場まで連れて行ってくれ、数時間のフリー時間の間に自由に見学、指定された時間に駐車場に戻ってきてまた同じバスで帰ります。行きの国立公園に入るところでバスが停車するので、そこで入園料を払います。この方法が最も割安。
3 レンタカーで行く。 ← 人数が集まれば、これが一番安いかも。我が家は4人なので、大人2人+子供2人のバス代を考えれば、2と3ほぼ一緒の値段でした。けど、前回書いた通り、レンタカーが借りれなかった…。
我が家は、2の方法で行くことに。
最初、午前発のバスで行こうと思っていたのですが、滞在時間など色々説明を聞いていると、バス会社のお姉さんに
「午前中は人でいっぱいだから、ゆっくり見るならおすすめは午後発よ。滞在時間は少しだけ短いけど。」と言われ、午後発に変更。
パタゴニアの夏(行った時期は2月下旬)は夜が長いので、午後発でも最後まで十分明るいです。しかも、昼から気温が上がってくるので、氷の崩壊が見れる確率も高くなるのでは…、との目論見で出かけたのでした。
ディズニー映画のエルサとアナが大好きなサナ&レナには、「エルサとアナが住んでいるような氷の世界があるところに行くよ~。」と言ってあります。(笑)
なので、氷が見えた瞬間は二人とも大興奮。
実は、ガラパゴスで知り合った家族から、「去年、パタゴニアへ子連れ旅行した。」と聞き、色々アドバイスをもらったのですが、「氷河観光がとにかく寒かった。子供は温かい恰好で行った方がいいよ~。」と教えてもらっていたので、持てるものでベストの暖かい装備で臨むことに。
確かに、氷が溶けないってことは、いくら夏シーズンでも寒いはず。
そうしたら、拍子抜けするくらい暖かい。そして、パタゴニア特有の強風も、無風に近いくらいの穏やかさ。色々上着やら帽子やら持ってきていたのですが、図らずも、お天気に恵まれたようです。(笑)
駐車場からすぐの所からも氷河は見えるのですが、まだまだ遠い。
氷河が近くに見える場所へは森の中に造られた遊歩道を歩いて回ります。遊歩道は体力や目的に合わせて色々なコースが用意されていて、要所要所に展望台があるので、時間を見ながら歩いてみます。
遊歩道を進むにつれて、徐々に近づいてきます。
氷河の後ろの黒い山がペリト・モレノ山。標高2,640m。右手にも2000m以上の山が連なっています。
見通しの良い展望台で、氷が崩れないかなぁとみていたら、メキメキ、バリバリ、メキッと音がしたかと思うと、ゴゴゴーと轟音を立てて氷が崩れたのでした!
上の写真が、最後の方の瞬間。なかなかカメラに収めるのは難しい…。
しかし、思っていた通り、すごい迫力です!
そして、崩れたあとの氷が美しいブルー色できれいなこと。
まだ滞在してあまり時間が経っていないのですが、この日は温かいせいか、すぐに氷が落ちたのにはびっくり。
上の写真は、氷河見学の遊覧船。
遊歩道へ入る前、駐車所の一角に遊覧船のチケット販売ブースがあるので、行ってから購入可能。
我が家は歩きで観光することに。
寒いのがめっぽう嫌いな我が家の娘たち。しかし、この日は無風でポカポカ陽気。
なので、割と気分よく氷河観光しています(笑)。
ほんと、暖かくてよかった。遊歩道をテクテク歩かないと観光できないし、氷河を見るという以外取り立ててなにもないので、寒いと歩いてもらうのがさらに大変だったかも。
氷をアップ。やはり白いというより、水色。
この角度からだと、ずーっと奥まで氷が続いているのが見えます。
遠くから見ると、高さが想像しにくいのですが、この氷河の一番高いところは50m。ちょっとしたビルくらいの大きさ。
そして、全長は先端部分だけで5㎞!
また、氷が崩壊して水中へ。気温が暖かいせいか、はたまたタイミングがいいのか、この日は結構氷が崩壊しています。
おそらく、氷が落ちる様子を観察し、撮影に収めようとするには、三脚を立てじっくり待つしかなさそう…。
今回も、落ちた後の写真になってしまった…。
氷河の一部、水面に近い部分が落ちた場所に穴が。
そこの氷は見事な青!
長い年月をかけて圧縮された密度の高い氷のため、含まれる空気の気泡が少なく、非常に透明度が高い。なので、こんな色に。
自然はやはり神秘的です。
山型のように突き出た氷河。今にも動き出しそう。
(実際に氷の河と書くとおり、平均して一日に中央部分で2m、両端も40㎝動いているそうです。)
ペリト・モレノ氷河、想像どおりの迫力と絶景!
往復バスは結構ゆとりある自由時間を設定してくれているので、子連れでもゆっくり氷河を見て回ることができました。
しかも、バス会社のお姉さんが言っていた通り、午後は時間が経つにつれて観光客が少なくなっていくので、のんびり観光するには持ってこいなのでした。
↓ 観光後、バス待ちで入ったカフェにて。もう観光客が同じバスでやって来た人たちくらいしかいないので、ガラガラ。
ここでは、氷河の氷が入ったウイスキーも販売されていました。(営業終了していたので、残念ながら飲めなかったけど。)