-Ushuaia, Argentina-
南米、そして世界の最南端の都市、ウシュアイア。
世界地図を見ても、かなり下の方に位置していて、どこか別の国へ行くよりも、南極大陸の方が近いほど。
2017年2月9日にチリのサンチアゴを出発し、バスで陸路をひた走り、
サンチアゴ→プエルト・バラス→バリローチェ→エル・チャルテン→エル・カラファテ→プエルト・ナタレス→プンタ・アレーナス→パイネ国立公園→プエルト・ナタレス→ウシュアイア
と途中の街や村で宿泊しつつ、ついにやって来たウシュアイア!
到着したのが3月7日なので、パタゴニア地方を約1か月の大移動となりました。
上の写真のペンギンが持ってる看板も”世界の果て”となっています。
そんな、”世界の果て”と呼ばれているウシュアイア。
来るまでは、「さびれた田舎街なのかなぁ。」とか、「アルゼンチンで、世界の果てだから物価が高そう。」とかいろいろ想像していたのですが、予想は半分的中、半分は当たりませんでした。
もうすこし、うら寂しい雰囲気の街かと思っていたら、意外にも都会。海沿いにかなり大きく街が広がっています。が、観光客が歩く中心街は割とコンパクトで、上の写真がそのメインストリート。
こんなお洒落な建物が並んでいます。
アルゼンチンのパタゴニア地方で遭遇した、”現金が引き出せるATMが見つからない&現金払いのみの店が多い”という我が家を困らせていた事態も、問題なし。銀行のATMもちゃんと機能しています。
(それが普通なんだけど、ずっとパタゴニアを回ってきていると、「あ、都会だわ~。」と感激する。)
滞在中利用していたスーパー、LA ANONIMA。
こちらも、アルゼンチンのパタゴニア地方では、食材不足(特に生鮮食料品)や食料品の物価高に悩まされていたのですが、「ウシュアイアはもっと大変なのでは…。」という予想とは裏腹に、物価は他の街とそんなに変わりません。逆に、港町だけあって、上記のスーパーは割と食材が豊富なほうでした。
といっても、チリのパタゴニア地方に比べるととても物価が高いので、我が家はウシュアイア入りする前に滞在していたチリのプンタ・アレーナスの大型スーパーで保存食料品を購入して持ち込みました。
外食は…、とてもじゃないけど毎日は無理。。。かなり高いので、基本自炊です。
天気が良い日だと、こんな感じで、世界の果てを感じさせないほど、明るい雰囲気。
可愛らしい色の教会。
そして、街中には至る所にウォールアートも。
上は、昔このフエゴ島に住んでいた先住民族の絵。
こちらも昔の先住民族の人形。サナ、「面白いね、この人」ということで、真似をしています(笑)。
こんな寒い街なのに、ほとんど裸同然で生活していたそう(裸族)で、祭りなどの正装の時に人形のようなボディーペインティングを施していたそう。
その独特のフォルムと色は、奇抜でかなり強烈。パタゴニア地方のお土産屋でも色々な雑貨のモチーフにもなって販売されています。
ウシュアイアの街にある、世界の果て博物館でも当時の生活の様子が展示されています。
港街っぽい人形。
南極が近いことから、ウシュアイアは南極クルーズの拠点の街ともなっています。街で出会った日本人の方で、「これから南極に行く。」という方もおられました。
高いツアー料金の南極ツアーに参加できる割と裕福な観光客が多いためもあってか、他のパタゴニアの街に比べても賑わっているのかも。
我が家も、今回行くつもりはなかったのですが、今後の参考までに数軒、旅行会社を覗いて南極ツアーについて聞き込みをしました。
2017年3月、最後のラストミニッツ料金は5000ドル。正規料金はその倍の値段だそう。
昔、「ウシュアイアへ行けば、30万円ほどで南極に行ける。」みたいなことを本で読んだ気がするのですが、時代は変わり、安くても60万円ほどするようですねぇ。
ちなみに、そのツアー会社によると、「南極大陸へ行くのは18歳以上のみ。子供はダメ。」と言われました。すべてのツアーがそうなのか、真偽のほどは不明ですが…。
ま、ツアー代金も高いことだし、夫婦だけで、年取って余裕があれば行けたらいいねぇと話していたのでした。
そんなわけで、プラプラ歩いている時に見つけた「世界の果て、ウシュアイア」というボードの前で記念撮影!
南米はとにかく広いので、ここまで長い道のりでしたが、無事到着。
親は感無量、けど子供はいつもの通り、これも日常!
海沿い、港近くの様子。
うす曇りの日だと、少しは「世界の果てに来た!」という雰囲気。
3月(現地では夏の終わり)でも、服装は日本の冬の服装。風が冷たく、寒いです。
夏がこうなので、冬はどれだけ寒くなるんだろう?と想像してしまいますが、意外にも気温はそこまで低くならない(最低気温-2℃ほど)らしい。が、海、山は荒れるそう。
といっても、「ほぼ1年中冬」のような場所。観光でちょろっと来るにはいいですが、当地にずっと住むには厳しい気候。そんな場所にも人が住んでいるので、世界は広い!
次回は、ウシュアイア近郊の国立公園より。