‐Fez,Morocco-
写真はモロッコのフェズより。
フェズはモロッコで最初のイスラム王朝の都だった都市。
一番古い町が旧市街(メディナ)と呼ばれるフェズ・エル・バリで、他にフェズ・エル・ジェディド、新市街と3つの地区に分かれています。
その中で有名なのが旧市街。9世紀にできた古都で、日本でいうと平安時代なので、京都みたいな位置づけでしょうか。
メディナの中にいったん入り込むと、昔へタイムスリップしたような雰囲気があり、しかも街のつくりがとても複雑で「世界一の迷宮都市」と言われています。
私たちが滞在していた宿の人にも「住んでいる自分でさえ時々迷って人に道を聞くことがある。メディナを歩くならガイドを雇ってもいいかも。」とアドバイスを受けますが、とりあえずもらった地図をもとに歩いてみることにしました。宿は旧市街のジャメイ門のそばにあるので、そこからスタートです。
で、地図を片手に歩くこと3分。
すでに、地図と自分がいる場所が分からなくなりました・・・。(笑)
で、どっちの道かなぁとやっていると、怪しいモロッコ人のおじさんが寄ってきて「どこへ行きたいの?」となり、うっとうしいなぁと思っていたら、偶然買い物帰りの宿の人に遭遇。
おじさんをあしらってもらい、おおざっぱに方向を教えてもらい再び散策開始。
しかし・・・、やっぱり迷う!
思っていた以上に複雑で迷路のような街なのでした。しかもメディナの規模が大きいので、いったん入り込むと抜け出すのが大変です。
さすが世界遺産に登録されているだけあります。
メディナの入り口はいくつもありますが、「ブルーゲート」と呼ばれているこのブー・ジュルード門がメインの門。ブルーのタイル装飾がとても素敵!
観光客はここから散策開始することが多いです。ここから入ってメインの道路(観光客向けのお土産屋が多い)をカラウィンモスクへ向かって歩くとまだ分かりやすく迷いにくい感じです。
上の写真は宿の近くの道。あまり観光客が歩かない普通の生活道はこんな感じで目印となるお店なども少なく、建物の色も似ているし、細い路地なので、歩いていると方向感覚がなくなってきます。車が通れないところはこんな風にロバが荷物運びやゴミ収集などで大活躍。
歩いていたらロバに遭遇するシチュエーションにサナもレナも大興奮。日本ではめったにないことですね。
果物屋さん。細い路地が続く街なので、こんなにこじんまりとしたお店も多い。
こちらは、古くからモロッコで利用されてきたアルガンオイルやローズクリーム、ハーブなどを売っているお店にて。
アルガンオイルは究極のアンチエイジングオイルとして最近日本でも人気ですね。写真は、おばさんがアルガンノキの実を石で砕いて中の種子を取り出し、オイルを作るというのを実演してくれています。
下はメディナの中にあるカラウィンモスク。ジャメイ門からここまで、たどりつくのが大変でした・・・。
結局、歩いている途中から、「どこへ行くの?」と頼んでもないけどついてきたモロッコ人少年が道先案内人となりました。あまりにも迷路すぎて、ま、少年だからガイドしてもらうのも悪くないかなと。
次回は、その少年が連れて行ってくれたタンネリ(皮染色職人街)より・・・。