-Galapagos Islands,Ecuador-
ガラパゴスといえば、ガラパゴスゾウガメ。
世界最大級のリクガメで、島の名前の由来となった生き物。
昔、海賊や捕鯨船の食料として十数万頭がガラパゴスから持ち出されてしまい、一時期は3000頭に減ったのが、保護活動によって今は2万頭が生育しているそう。
サンタ・クルス島には野生のゾウガメを見ることができる場所(エル・チャト)があるため、行ってみることに。
場所は、標高が800mを超える内陸部のハイランド地区。
ハイランド地区を回るツアーよりも、家族だったらタクシーをチャーターして行った方が安いと宿の人に聞いたので、その方法で行ってみます。(1台30ドル。直通バスはあいにくなし・・・。)
まずドライバーさんが連れて行ってくれたのが、ロス・ヘメロスという陥没孔。地殻形成の際にできた地下の空洞に、地表の岩盤が陥没してできたもの。
穴もスケールが大きくてすごいんだろうけど、それよりも面白かったのが周辺の植物。
名前がわからないけど、そこら中に生えていたひげもじゃの木!
初めてみる植物も多く、さすが独自の進化を遂げてきた島、ガラパゴス。
エル・チャトに到着。
さっそく、入り口でゾウガメさん! サナ、カメと対峙。
「うわぁ、大きいね~~!!」と興奮。
入り口で入園料を少し払って、入ると・・・、いました、いました!
泥水の中で浸かっているゾウガメたち。
水の中じっとしていて、たまにモソモソする姿が面白い。
奥に進んでいくと、とてつもなく大きなゾウガメが。
サナと大きさを比べるとその大きさが分かります。
しゃがんだら、同じくらい!縦の長さはゾウガメの勝ち!
ゾウガメは草やサボテンの実など植物を食べるそうで、たまにここでも草をむしゃむしゃ食べていました。代謝が低いので、1年以上水なしでも生きられるんだとか。
だから、長旅をする船の食料として重宝されていたのかな。
じっとしているカメが多いなか、たまに歩いているゾウガメは結構早い速度で歩いていてビックリ。
海岸近くからこのハイランド地区の山頂付近まで、1日5キロも移動するそう。
そうえば、プエルト・アヨラからここに来るまでの道沿いでも、大きな木の根元に結構ゾウガメを見ました。
入り口のカフェテリアにいたゾウガメ。
泥だらけでないと、足とか顔とかよく観察できます。足は怪獣、顔と頭は蛇の頭のよう。
ガラパゴスゾウガメの甲羅は島ごとに特徴があるらしく、ここで見たカメたちの甲羅はドーム型とよばれる丸いフォルム。
ちなみに、上の写真のゾウガメは、ダーウィン研究所にいたゾウガメ。
こちらの甲羅は鞍型とよばれる甲羅を持っていました。住んでいる島のエサがサボテンなど高い場所にある場合は、首を伸ばしてエサを取る必要があるため、首が長く、甲羅もこんな形になったんだとか。
ダーウィンが進化論を考え、「種の起源」を出版したきっかけとなった島が、ガラパゴス諸島。まさにこの甲羅もその進化を物語っていて面白い。
エル・チャトの後は、洞窟のようになっている溶岩トンネルを見学してハイランド観光は終わりとなったのでした。
溶岩トンネルは、ハワイ島でも似たようなところを見ていて、「ガラパゴスと、ハワイ島、同じ火山の島で似ているね~。」と我が家の話題となったのでした。黒い溶岩ビーチもかなり似ています。
一応、有名なダーウィン・研究所へも行ってみようと、この後行ってみたのですが・・・、エル・チャトで見た後に、ここでゾウガメを見ると、「動物園みたいだね。」となったのでした。
ま、ここは繁殖や保護のために飼育所なので。
一応、色々な種類のゾウガメを見学できます。あと、リクイグアナも!
この研究所でよかったのが、ウチワサボテン。
サボテンはリクイグアナやゾウガメの餌となるため、彼らがいる島では茎が木化して固くなり、背が高く進化するそう。
ウチワサボテンは南米でよく見かけますが、こんな木のようなサボテンはここが初めて!
植物も環境に適応して成長するんですね~。