旧市街を散策 その2 (サン・クリストバルの丘へ、そしてレナ大怪我)ペルー・リマ5

 

-Lima,Peru-

旧市街を散策 その1」の続き。

旧市街を歩いていたら、オープントップの2階建て市内観光バスの客引きがたくさんいて、「バスで観光はどう?」とよく勧誘されました。

話を聞くと、バスに乗って旧市街をざっと回って、その後、サン・クリストバルの丘へ行くというツアーがあり、値段も手ごろだったので、急遽乗ってみることに。

ちなみに、サン・クリストバルの丘周辺は非常に治安が悪く、ガイドブックにも「昼間でもタクシーを利用して行くように。日が落ちたら絶対に行かないこと。」とある。

南米各国の「○○の丘」と呼ばれる観光地は、だいたい「治安が悪いので気を付けるように。」と記載されていることが多い。

治安が悪いところへ子連れでわざわざ行こうとは思っていなかったのですが、観光バスツアーだったら、大勢で行くので、大丈夫かなぁと。

ちなみに、上の写真、家が立ち並ぶ背後の丘(十字架が建てられている)がサン・クリストバルの丘。

 

 

満員の乗客を乗せて、2階建てバスが出発。2階はオープントップなので、見晴らしがとてもいい!

カラフルな旧市街をまず回ります。

 

 

その後、丘へ向けて走ります。

旧市街の側を流れている川を渡ると、街の雰囲気がガラリと変わって少しびっくり。

建物が簡素なものになり、壁は落書きだらけ。橋の手前と向こうで、ここまで雰囲気が違うとは…。

 

 

丘を登るのに細い路地へ入っていきます。

丘のふもとの街はちょっとしたスラム街のようになっていて、建物の窓にガラスがなかったり、屋根があるのかないのか…という家々も。

我が家は幼稚園に娘たちを通わせるため、幼稚園のあるサンイシドロ地区(新市街)というリマの中では高級住宅街と言われる場所にアパートを借りていたのですが、そこは、ペルーとは思えないほど安全で快適な場所。

大邸宅が立ち並ぶ通りがあったり、お洒落なレストランで優雅に食事をする人がいたり、メイドを雇って家事はやらなくてよいという家も。

眼前に広がるまた違った世界に貧富の格差を実感。

そして、「ここに一人で来るのはタクシーに乗ってても怖いかも…。」と夫婦で話していたのでした。

急な坂道かつ急カーブの道を大きなバスがぐいぐい登っていき、それはそれで少しスリルがあり皆楽しんでいました。

 

 

丘の頂上に到着。もともとスペインの要塞があった場所で、インディヘナに勝利した際に十字架とチャペルが建てられたそう。(現在、チャペルはなく、跡地に博物館があり。)

同じようなオープントップの観光バスが4台くらい来ていて、観光客も多く、ツーリストポリスが警備していたので、丘の頂上の治安は問題なしでした。

 

 

見晴らしがよく、リマの街が一望できます。

 

 

上の写真は、丘から海の方(ミラフローレスなどの新市街)を見たところ。

大気汚染なのか、空に薄い灰色の空気の層が見えて、少しびっくり。

 

 

丘での自由時間も終わり、旧市街に戻ってきて、「さあ、夕方になったしこれから家に帰るか。」と思って、2階建てバスから降りるとき、大事件が発生!

サナが先にバスの2階から階段を下りたので、それを見たレナが「私も行く!」みたいな感じで、焦って降りたのが災いして、階段の途中から足を踏み外して下に落下。

頭を階段にぶつけてしまったのでした。

当然、わんわん泣いていて、レナの前後にいたパパ、ママともにビックリ。

抱きかかえると、額を切っていてかなり流血。

最後の方に降りたので、残っていた数人のペルー人の乗客が「早く病院へ行った方がいい。」とバスの運転手さんとガイドさんに言ってくれたようで、バスから降りていたのですが、ガイドさんと運転手さんが「バスに乗って、乗って。病院へ連れて行ってあげるから。」と再びバスに乗り込むことに。

血を流して泣いているレナと騒ぎを見て集まってきた群衆が目立つのか、警察まで来て、バイクに乗った警察の先導で、観光バスで病院まで行くことに。

親の私たちはスペイン語が分からないので、流れに身を任せるのみ…。(ペルー人ガイドさんはスペイン語のみで英語ができない。)

結局、ガイドさんとバス会社の他のスタッフも病院に駆けつけてくれて、バス会社の保険で治療をさせてもらったのでした。

下の写真は、手術(額を5針縫いました。)の様子。こちらの病院では親も手術の手伝いをしなければならず、痛そうにしているレナを見るのが辛かった。もちろん、本人が一番大変な一日だっただろうけど…。

今後、また大怪我をせぬように、親が気をつけねばなりませんね。

それにしても、ペルーの人たちが本当に親切だった。異国の地で困った時の親切ほどありがたいものはないなぁと感激なのでした。

 

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