子供はエサやり、大人はラクダ科動物の勉強。クスコの動物園  ペルー・アワナカンチャ

 

-Cusco,Peru-

写真は、クスコから車で20~30分ほどの場所にあるアワナカンチャというところ。

小さな動物園があり、「アルパカやリャマなどアンデスの動物がいて、子供連れなら面白いかも。」とクスコ在住で、旅行会社をされているナオコさんから聞いたので、行ってみることに。

実は、聖なる谷からクスコへ戻った後、コルカ渓谷、チバイ、アレキパと回ってリマへ戻ろうかなぁと思っていたところ、クスコ⇔アレキパ間の道路が大雨で通行止め。

今年はペルーの一部地域(アレキパやプーノ)は例年以上に雨が多く、1月から2月にかけて水害に見舞われているのです。(その後、3月に入ってからはリマ近郊でも大雨が。)

よって、アレキパ行きは諦めて、クスコに数日滞在し、その後予定より早くリマに戻って、リマ北部の街、ワラスへ行く計画を立てたのでした。

そんな中、アワナカンチャの動物園へ行こうと思った日、クスコ周辺で朝からデモ活動が行われているらしく、各所の道路が封鎖されているとのこと。(聞いたところによると、マチュピチュへの電車もストップ。マチュピチュへ行こうとしている観光客も足止めされているんだとか。大変…。)

とりあえず、行ってみてダメならまた戻ってくるか…、ということで、お昼ご飯を食べた後に出発。

 

 

小雨が降る中、クスコからアワナカンチャまでは何事もなく、無事到着。

サナ、山道に揺られている間に寝てしまったので、到着後、珍しくパパに抱っこされています。高所だと、身体も自然と疲れるのか、すぐに眠たくなるみたい。

建物の中に入って入園料を払おうとしたら、なんと、無料! (チップを入れる箱はあります。)

 

 

さっそく、中に入ります。園内はとても小さくて、お土産屋、織物の見学ができる場所、そしてアンデスの動物を飼育しているゾーンがあります。

 

 

サナ、レナは動物のエサやりが大好き。

特に、サナは「エサやりが楽しみ~。」とクスコに来てからずっと言い続けていて、待ちに待ってましたとばかりに、早速エサやり。

ちなみに、入園料も無料だし、エサも無料。通路脇に置いている草を「どうぞあげてね。」とスタッフの人に教えてもらってから、エサ置き場と動物たちの間をせわしく往復するサナ(笑)。

レナは慣れるまで少しビビっているようで、写真のとおり、及び腰。「どうぞ、食べてね~。」とおしゃべりしているけど、動物たちに届いていないよ~。(笑)

あんまり観光客が来ていないのか、はたまたエサをあげていないのか、サナ達の持っている草に群がる、群がる。それがかなり面白いらしい。

 

 

 

こちらは、日本でもおなじみのアルパカ。

毛がもふもふしていて可愛らしい。こちらも、「エサが来た!」とばかりに寄ってきます(笑)。

 

 

ここでは、色々な種類のアンデスの動物(ラクダ科)が飼われていて、こんなに毛が長い黒いアルパカも!

大人も、「これが、リャマか。」「あ、これはアルパカだね。」と確認しながら見学できて勉強になります。

 

 

ちなみに、園に掲示されていた動物系図。

今まで違いがあまりわからなかったアンデスのラクダ科の動物たち。

この動物園で勉強して、その後、パタゴニアやボリビア、チリ・アカタマ周辺を回ってずいぶん詳しくなりました!

ペルー、ボリビア、パタゴニア等々でよく見られるラクダ科の動物は、”リャマ&グアナコ”グループと”アルパカ&ビクーニャ”グループの2種類。

リャマは大きくて目がぱっちり、顔はアルパカよりラクダに似ている。グアナコが家畜化されたのがリャマらしい。

 

 

ちなみに、あんまり聞かないグアナコは、チリのパイネ国立公園でたくさん見ることができました。(上の写真がパイネのグアナコの群れ)

野生のグアナコは筋肉質ですらりとしていてかなりカッコいい。

アルパカは、上の白と黒の毛の写真のように毛がモフモフしていて、顔もラクダというよりは羊系。ほんわかしていて可愛らしいのが特徴。

そして、同じグループのビクーニャは、その毛織物製品が高級品とされています。なんと毛は動物界で最も細いらしい。神の糸とも呼ばれているそうで、光沢もあります。

リャマやアルパカのように人慣れしないようで、臆病なのか、園内でも飼われているのですが、エサやりには寄ってこず。奥の高い敷地で優雅に歩いていました。

 

 

↑ 園内で遠くにいたため、写真に撮れなかったビクーニャ。

代わりに、チリのサン・ペドロ・デ・アカタマから行った標高4000mの湖付近で出会ったビクーニャ。

この時のチリ人ガイドさんいわく、「ビクーニャは標高4000m以上になると見かける。」とのこと。たしかに、ボリビアで見た時も標高4000m前後のところだった。

アルパカと同じ属なんだけど、私的にはグアナコの方が似ている気がする…。

こんな感じで、アンデスの動物と触れ合え、勉強できるアワナカンチャ、小さいながら子連れにはなかなか良いところなのでした。

 

 

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