-Huaraz,Peru-
6000m級の山々に囲まれている風光明媚な街、ペルーのワラス。トレッキングや登山が好きな欧米人旅行客には特に人気の場所で、乾季の時期(6月~8月)はかなりにぎわうとのこと。
日本人の登山好きの中高年の旅行客も多いとか。
我が家が行ったのは2月初め、雨期の時期。
山が見れるかなぁ、天気はどうかなぁと思いながら行ったのですが、山は見えるものの雲は多め。朝方は天気が良くて晴れ間が見えるも、夕方になるとワラスの街でザーッと雨が降るというパターン。
でも、観光はできます。
ワラスの街自体は見どころがほとんどないので、近郊に色々ある山や湖、村へ旅行会社の日帰りツアーやトレッキングツアーに参加するという形で観光します。
旅行会社で色々話を聞いていると、「ラグーナ・パロン(Laguna.Paron)が景色がいいし、子供連れだといいよ。」と複数の人からお勧めされました。
しかし、このパロン湖、元々行く人が少ない秘境のようで、しかも観光客が少ない雨期の時期。
「行きたいんだけど、ツアーやってますか?」といろんな旅行会社にヒアリングするも、取り扱っていなかったり、「車1台貸し切りのプライベートツアーなら。」と言われたり。
けど、写真を見せてもらうとかなり絶景なので、行ってみたいし…。
そんなわけで、迷った挙句、せっかくここまで来たんだからと自分たちに言い訳して贅沢に車1台貸し切りのプライベートツアーで行くことになりました。
頼んだ旅行会社は、前回ヤンガヌコ渓谷とパストルリ氷河のツアーに参加した旅行会社、American Tours。
スペイン語しか喋れないおじさんがオーナーで、とても親切な人。ほかの旅行会社よりも安く車を出してもらえたのでした。
朝、車がやってきて運転手さんを見てびっくり。なんと旅行会社のオーナーそっくりのお兄さんが今回運転手を務めるとのこと。
朝7時に出発し、途中の街カルワスで朝ごはんを食べた後、カラスへ。カラスの街からは未舗装道路を行くのですが、その道が大変なこと!
「これ、進んでも大丈夫なの?」ってほど凸凹。水たまりあり、泥あり、穴あり、大小さまざまな岩ありの悪路で、しまいには、水道管を埋める工事中だと思われる大きな穴があいた道にぶち当たってしまったのでした。
これにはドライバーのおじさんも困った様子で、そばにあった家の村人に話を聞くと、どうもこの先もこの状況は変わらず、「この先、進めそうにないから迂回した方がいい。」となったのです。
で、狭い泥だらけ、穴だらけの道路をUターンしたくてもなかなか出来ず、村人たちに車を押してもらって、なんとかUターン成功。
ここから、またカラスへ戻って、いろんな人に迂回道路について聞きながら走ることに。
迂回道路も凸凹の未舗装道路。
この旅1番の悪路を乗り越え、お昼前になんとかパロン湖に到着したのでした。
途中、青空が見えて暑いくらい天気がよかったのが、湖に着く手前頃からパラパラと小雨が降り出してきました。
青空で太陽が出ているともっと湖の色がきれいなんだろうけど、曇りでもこんな感じでミルキーブルーの美しい色をした湖!
サナ「温泉のお風呂みたい~。」
たしかに、アイスランドのブルーラグーンとか別府温泉の青い温泉みたい!
氷河湖はやはり美しい。
そして、湖の周りには雪山が。
湖の脇に小路がついているので、湖にそって歩きます。
残念ながら、雲がでているところは雪山が見えず…。乾季にきていたら、もっと素晴らしい景色なのかも。
前回投稿したパストルリ氷河同様、大変とは言え車で標高のあるポイントまで来れて、少し歩くだけで絶景が見れるワラス近郊の山や湖。
子連れ旅にはありがたい。
他にも、Lake69など、歩いてしかアクセスできない風光明媚なトレッキングルートがたくさんあるので、またサナ&レナが大きくなったら、今度はトレッキングや登山を挑戦しにいつか再訪したいなぁと思えるところ。
リマからもバスで8時間と割と近い!
そして、観光客がほとんどいないこの秘境、パロン湖で出会ったのが南米&北米一周中だというフランス人家族。
下の写真、フランスから海を越えて持ってきたという車で家族6人(男の子3人&女の子1人)、旅行しているんだとか。
子供2人連れても大変なのに、4人連れて旅行しているとは!しかも、広い南米を自分で運転!
南米、特にパタゴニアを旅行していたら、たまーにユーロのナンバープレートをつけたキャンピングカーや車を見かけたので、こういうスタイルで旅行している人がいるんでしょうね。
それにしても、子連れ家族旅行している人は何回も出会っているのですが、我が家のように長期旅行している人にはなかなか会わないので、色々話を聞ける貴重な機会なのでした。