子供と行く12年ぶりのウユニ  ボリビア・ウユニ1

 

-Uyuni,Bolivia-

2017年4月7日

前日にアルゼンチンとの国境の街、ビジャソンを15時30発の列車で出発し、深夜にウユニに到着。

世界一周の旅に出る前に、「南米に行くなら、もう一度ボリビアのウユニに行けたらいいけど、子連れで行けるかなぁ~。」と夫婦で話をしていました。

かれこれ十数年前(2005年)、初の南米旅行ということで2週間弱でペルーとボリビアを夫婦で訪問していたのですが、その時に初めて行ったウユニ塩湖。

ボリビアの首都ラパスからオルーロまで、ストライキか何かで混乱の中、なんとかバスでたどり着き、オルーロからウユニまで今度は列車を乗り継いで行ったのが懐かしい。

今では、ラパスからウユニまで飛行機も飛んでいるので、アクセスも容易になったものです。

当時、やっとの思いでウユニに到着したら、HITOSHIが高山病を発症。息苦しくてゴホゴホ咳込みながら1DAYツアーに参加し、サボテンの島を息切らしながら登って歩いていたのでした。

(ちなみに、YOKOはボリビアへ行く前、ペルーのクスコで到着日に高山病で倒れて、酸素ボンベを吸入、死ぬ思いの中、医者を呼んだという経験があります…。)

1回行ったから、もういいんでは…、と思ったのですが、当時行ったのは5月の乾季。

真っ白な塩湖に真っ青な空。それはそれで、とても絶景で印象深い思い出となったのですが、「雨期の時期に見れる”ウユニの鏡張り”とやらを見てみたい…。」とずっと思っていたのです。

子連れでウユニ。

行けるかな、どうかなぁ。

あれこれ悩みましたが、エクアドルのキト、ペルーのクスコと聖なる谷、ワラスと高地を子連れで経験し、「大人は高山病予防薬(ダイアモックス/アセタゾラミド)を飲めば大丈夫、子供は薬の服用はできないけど、ゆっくり滞在する高度を上げていき、食べ過ぎに注意すれば大丈夫。」ということが分かってきたので、子連れでウユニを敢行することになりました!

今回、我が家は高度順応のため、よく旅行者が行くルート(首都のラパスから南下してウユニに入る)ではなく、アルゼンチンから北上してウユニ入り。

ちなみに、宿泊した街は以下の通りで、徐々に高度を上げて滞在。途中、日帰りで4000m以上の地点にも観光へ出かけています。

アルゼンチンのサルタ 3泊(標高1190m)→ウマワカ 2泊(約2900m)→ボリビアのビジャソン1泊(Villazon 約3450m)→ウユニ(約3700m)

いきなり標高の高いラパスの空港(約4060m)に降り立ち、3600mのラパスの街からウユニを目指すのはさすがに子連れではリスクが高いのでこの方法を取ることになったのでした。

しかし!問題がひとつ。

思いのほか、ペルーやアルゼンチンでゆっくり滞在していたので、ウユニに到着したのがもう4月。

お目当ての鏡張りが見れるといわれる雨期は1月から3月。運が良ければ12月と4月も一応雨期との情報。

ペルーに滞在していた1月の時から色々聞き込みはしていたのですが、その時は、「今年のボリビアは雨が降らず水不足。」と聞いていました。(ちなみに、ペルーは数十年ぶりの猛暑&大雨災害)

さて、天空の鏡と言われる美しい塩湖を見ることはできるのか…。

 

 

ウユニの街を歩いていて驚いたのは、日本人、香港人、台湾人、中国人、韓国人とアジア人観光客がとても多いこと。

ガラパゴスやペルーで「若い韓国人が多いなぁ。」とは思っていたのですが、それ以外ではアジア人観光客を意識することはあまりなし。

それが、ここにやって来ると、「どこからここへやって来たの?」というくらい多い。

元々、ウユニは雨期がオフシーズン、乾季がオンシーズン。(天気が安定する時期に観光客が増えるのは当たり前。)

それが、ちょっとした鏡張りブーム(笑)もあって、写真を撮ることが好きなアジア人観光客が増えているらしい。

ちなみに、南米からの観光客、欧米の観光客もそれなりにいて、かなり街は賑やか。

前に来た時よりも街は大きくなっているし、旅行会社の数もずいぶん増えています。(以前は、静かな田舎の一都市といった様相でした。)

そんな星の数ほどある旅行会社の中から、穂高(HODAKA)というなぜか日本語の名前のツアー会社でとりあえずサンセットツアー(15時~21時)に参加することにしました。

塩湖で水が張っている場所を探し、連れて行ってくれることで定評があります。

上の4WDで塩湖に向かいます。

 

 

まずは、真っ白な塩の大地が続く地点に到着。

「うわー、塩の湖って、雪みたい。」と早速歩く二人。

歩くと、ザクザク、じゃりじゃり音がするので、楽しんでいます。

 

 

塩原は高低差が100km四方で50cmしかないそうで、「世界で最も平らな場所」。

遠くにわずか山が見える以外は、ホントに見渡す限りの白(塩)!

同じ白でもスキー場や雪積もる平原の白銀の世界とはまた違った感じで面白いです。

 

 

しゃがんで何かしているかと思ったら…、塩の結晶集め。

「塩が面白い形をしているよ。」と発見して嬉しいらしい。

レナは、この後「手がしわしわして痛い~~。」と半泣きでした。(塩を触りすぎると皮膚が薄い子供には痛いようです。)

 

 

「面白い形を探す!」と必死なサナ。

太陽の光が照るとまぶしい!

 

 

フリータイムを堪能した後は、ツアー出発前に借りていた長靴に履き替えて、再び車へ。

水が張っている場所を目指します。

ちなみに、子供用の長靴も貸し出ししてくれました!

 

 

今年は、雨が少ないし、雨期も終わりの4月だし、鏡張りが見れるかなぁ…、と少し心配しながらウユニ入りしたのですが、水が張っている場所がありました。

 

 

遠くの塩原は水がないので、地平線付近で白い線が見えますが…、空と地上、天空の鏡!

この日はお天気が良すぎて下にうつる雲は少ないものの、風がないので水面に波もたたず、きれいです。

 

 

長靴で、大きな水たまりへ!

子供は水たまりに長靴で入っていくこと、やはり好きですね。

 

 

あっちへ行ったりこっちへ行ったり。

ちょうどいい深さで、鏡張りの塩湖散歩を楽しんだのでした。

(この後、はしゃぎすぎて、塩水が長靴中まで入り、コートは塩まみれ、二人とも大変なことになっていましたが…。)

次回は、このサンセットツアーの後半(夕日&星空)より!

 

 

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