-Parque Nacional Torres del Paine,Chile-
世界中のトレッカーの憧れの地、パイネ国立公園。
公園内にはいくつものトレッキングルートが用意されていて、コースの難易度や長短はさまざま。
我が家は、3歳と5歳の小さな子供連れなので、人気コースのトレッキングは諦めて、ドライブ中心に大自然を楽しもうと乗り込んだのですが、泊まっていた宿の主人に色々相談してみると、
「子供連れでも楽しめるトレッキングコースがあるよ。景色がかなりいいのでお勧め。」ということで、教えてもらったのが、サルト・グランデという公園内でも比較的大きな滝の近くに設置されたコース。
前回の記事、「絶景ドライブルート! チリ・パイネ国立公園2」にも述べたルートでサルト・グランデを目指してドライブした後に、歩いてみたので、今回はその様子を。
前回も登場した、サルト・グランデ。”サルト”とは滝という意味なので、「パイネ大滝」といったところでしょうか。
駐車場から歩いて10分弱。迫力のある滝と背後にそびえるパイネ・グランデ。なかなかの景色で、日帰りバスツアーでも必ず立ち寄る公園内の名勝。
バスツアーではこの滝が見える展望台で写真撮影ができるくらいの自由時間を設定するのみで、次に移動してしまうようです。
しかし、それだけでは非常にもったいない!
実は、この滝の奥にあるトレッキング・ルートが宿の主人にお勧めされたルートで、かなりの絶景を楽しむことができるんです。
しかも、3歳、5歳でも楽しめるお手軽ルート。
”Mirador los Cuernos → Duration 1HR” (ロス・クエルノス展望台 → 1時間)という看板が立っているので、それが目印。サルト・グランデの駐車場からだと約4キロメートル。
では、出発です!
と、その前に、サナ、小高い山を見つけたので、「あっち行ってくる!」と疾走中。
展望台へのトレッキング・ルートは写真右手のルートです。
滝から外れること、5分、すでにパイネグランデ(写真左)と”パイネの角”と呼ばれるクエルノス・デル・パイネ(写真右)がよく見えています。
サナはどこ~だ?(笑)
目指す丘に到着したサナ。手を広げてポーズ中。
気を取り直して、トレッキング・ルートへ。
お腹が減っては歩かない二人なので、持ってきたお弁当で腹ごしらえ。
お腹が満たされて、ご機嫌に遊ぶ二人。
ランチタイム後、再び出発。
パパはおんぶ紐を腰に巻いて歩いていますが、レナ、今日は歩く気満々。
と、思ったら、落ちている枝を発見、立ち止まり中。
エル・チャルテンでずいぶんトレッキングをしたサナ。もうこの頃は、機嫌が良いと親よりもスタスタ行きます。
標高が高くない場所で、間近に雪山を見ながら歩けるのもパイネのトレッキングの魅力の一つ。
走ってもOK(笑)。
しかも、このルートはきつい登りもなく、正面に山をずっと見ながら歩けるので、なかなかいい。
レナは…、またまた脱線中。
咲いているタンポポに夢中です。
道の途中で、木が倒れていてふさがっている場所が。
子供にとっては、これも小さな探検のようす。
あれ?、木が白く立ち枯れしていて、黒く炭になった木々もあちこちに。
後から調べると、どうやら数年前に公園内で大規模な山火事があったようで、その影響のよう。
観光客の火の不始末とのこと。気を付けないといけないですね。
立ち止まって写真をとったり、娘たちの脱線に付き合ったりしながら、歩くこと1時間以上、クエルノス・デル・パイネがずいぶん間近に見えるポイントに到着!
あいにくの曇り空にもかかわらず、山には雲がかかっておらず、ラッキー!しかも、強風で有名なポイントのようですが、風もなく穏やか。
湖も曇り空でもこのブルー。
先ほどの場所でも、絶景なのですが、さらに奥へと続く道を歩いてみることに。
おー!かなりの絶景!
パイネでは子連れトレッキングを半ばあきらめていたのですが、こんなすばらしい景色が楽しめるお手軽コースがあって、よかった!
ちなみに、人気のトレッキングコースは。この湖の向こう側、山の麓をキャンプや山小屋に泊まりながら歩くというコース。
そちらの方が山には近いのでしょうが、我が家はここでも十分。
またいつかは機会があれば…、向こう側も挑戦してみたいものです。
静かなブルーの湖面に映るパイネ・グランデも美しかった。
頑張って歩いたので、おやつ休憩中。
サルト・グランデからのトレッキングルート、子連れ旅や時間がない時のトレッキングとしてはかなりおすすめのルートなのでした。