ウユニからチリのサンペドロ・デ・アタカマへ 1泊2日国境越えツアー その1

 

-Bolivia-

子連れで、南米の中でもインフラがあまり整っていない国で、しかもどこへ行っても割と標高が高いということで、「行けたらいいなぁ。」くらいしか考えていなかったボリビア。

それが、ボリビアのウユニにやってきて、ウユニ塩湖に行くサンセットツアーと1DAYツアーに参加し、「ウユニで天空の鏡の絶景を見たい!」という念願が叶ってしまった我が家。

「ここまで苦労してやってきた甲斐があったねぇ~。」と1日ツアーが終わって、興奮冷めやらぬ中、夕食を街中のレストランでとり、宿に戻ってきたら、なんだかパパの体調が急変。

なにか食事に当たったのか、高地での体調不良なのか原因不明ですが、その日の夜は嘔吐と下痢で眠れない夜。

次の日も1日寝込むこととなったのでした。

世界一周をしていて、「子供とか病気は大丈夫だった?」とよく聞かれるのですが、この1年弱の間、家族4人とも割と健康に恵まれ、病院にお世話になるような大病もなく旅を続けてこれました。

サナもレナも風邪や疲れで熱を出したり、レナはお腹を壊すことがたまにありましたが、日本にいる時より実は元気。(日本では、サナが幼稚園で流行りの病気にかかる→家族に順番にうつる。のパターンが非常に多く、旅に出る前の1年は年中風邪をひいていました…。)

今から思い出しても、このボリビアでパパが1日寝込んでいたのが、実は一番の大病だったかも…。(笑)

やはり、途上国の食事、高地での体調管理には注意が必要ですね。

さて、ウユニ塩湖の絶景を堪能した後の目的地は、ボリビアの国境を越えて、チリのサンペドロ・デ・アタカマへ。

10数年前、1番最初に南米旅行をした時に、短期間の旅行だったため、ペルーのリマからスタートし、ボリビアのウユニまで来て旅が終わったのですが、実は、ウユニからチリ国境までのルートが非常に風光明媚だと聞いて、「行きたいけど時間がないなぁ。」と断念したのです。

南米に行ったら行きたい場所ということで、世界一周前にリストアップしていた場所が、

・ガラパゴス諸島

・イースター島

・パタゴニア

・ボリビアのウユニ塩湖(水が張っている時期に)

・ボリビア―チリ国境付近

の5つ。

どれも日本からの短期旅行ではなかなか行きづらい場所で、長期旅行に出かけたら、ぜひ行きたいと常々あこがれていたトコロ。

前2つの島はお金と時間はかかるものの、飛行機さえ乗れば行ける島。世界一周チケットを使って渡航。パタゴニアも時間はかかりましたが、バスを使って、旅ができました。問題は、後者の2つ。子連れで行けるか否かずいぶんと悩みましたが、ウユニは前述したとおり目的達成。

残る難関は、ボリビア―チリ国境付近。

長距離路線バスで国境を超えるのは、簡単そうですが、それでは車窓から景色を眺めるだけで、立ち寄ることなく通過するのみ。

それでは、せっかくなのにもったいない。

見どころが多い場所なので、ウユニにある旅行会社が2泊3日で観光しながら国境越えをするツアーを出しています。

ただ、普通のツアーでなく、ランクルで未舗装の道路を走ることが多く、標高は4000m近く。宿泊する場所は4300mのところにあり、途中、5000m近くの砂漠も通過するらしい。

ウユニ塩湖のツアーでお世話になった旅行会社、HODAKAに相談したところ、「2泊3日の国境越えツアーの1日目は、ウユニ塩湖の1DAYツアーと内容が一緒だから、1泊2日にしたら、子供達の負担も少ないんじゃないかな。」ということで、1泊2日に短縮し、車に同乗するメンバーを募ることにしたのでした。(家族4人で1台チャーターはさすがに高い!)

パパは、ダウンしてしまいましたが、子供達は高度にも順応してピンピン元気にしているので、なんとかなるかなぁ…と。

 

 

通常の2泊3日ツアーと違って、1泊2日短縮ツアーにしたのですが、中国の北京から旅行に来ていたスペイン人&中国人カップルがちょうど申込をしてくれたみたいで、総勢6人+ドライバーさんで1台の車に乗り込みツアー出発!

なんとかパパの体調も回復しました。

ドライバーさんはボリビア人なので、スペイン語、スペイン人男性はスペイン語が話せるのはもちろんのこと、目をつむったら「中国人?」と思うくらいの流暢な中国語を操る人で、中国人の彼女とはもっぱら中国語で会話。そして、2人とも英語も話せます。我が家は英語と中途半端なスペイン語&中国語を一応話すので、車内は日本語も加えて4か国語がごちゃまぜ。

ドライバーさんのスペイン語をスペイン人の男性が通訳してくれたのが、非常に助かりました!

ウユニを出発して、最初に立ち寄ったのが、サンクリストバルという小さな村。

面白い石造りの教会が建っていたのが印象的。

 

 

高いところにすぐ上りたがる二人。

 

 

村を出たら、未舗装の道路が続きます。

車窓から赤い植物が見えたので、何かなと思ったら、キヌアとのこと。

アンデス地方で古代から育てられている植物で、近年スーパーフードとしてよく取り上げられています。

こちらに来ると、スープによく入っていて、プチプチ触感がなかなか癖になります。

 

 

ずいぶん走ったところで、お昼休憩。

なんにもない場所にポツンと建物が建っている場所に到着。

 

 

今回のツアーの車。

この車に、我が家の重たい荷物だけでなく、皆の2日分の食料や水、食器類、ガソリンが積んであります。

途中、物資を補給できるような村はなく、大自然のみ!

ちょっとした冒険旅行気分です。

この建物は食べる場所とトイレを提供しているだけのようで、お昼ご飯はドライバーさんがあらかじめ準備していたものを食べました。

 

 

おなかも満足、遊ぶ二人。こんな感じで周りはなにもないけど…。

 

 

さらに進みます。

とてつもない悪路かと思っていたら、そうでもなく、未舗装だけど、結構たいらなので、かなり飛ばして走っています。

標高が高いので、雪山も見えてきました。

 

 

ちょっと雪がかぶっているだけで、山も見栄えがします。

 

 

このボリビア―チリ国境越えルートは、様々な表情&色を持つ湖が点在していることで有名。別名「宝石の道」。

湖に着くと、休憩がてら、車を停めてくれます。

 

 

トップ写真と同じ湖。遠くにはフラミンゴの姿と雪山が!

サナの足元、白く見えるのは、おそらくフラミンゴや鳥のフン(笑)。足元はすごいことになっていますが、遠景は絶景!

 

 

鳥の死骸もあちらこちらに。乾いた厳しい風土を物語っています。

雪山、砂漠、湖、真っ青な空。

普段なかなか交わることのない自然の組み合わせが、何とも不思議な感じで、地球であって地球でない場所のよう。

この1泊2日国境越えツアー、どこまで走っても、絶景の連続。

続きは、また次回…。

 

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