-Mostar,Bosnia and Herzegovina-
日本を出発してちょうど3か月ちょっと。
スペインから始まったヨーロッパ旅。モンテネグロまではすんなりルートが決まったけど、この後、9月上旬のウィーン入りまでどうしようかとかなり悩んだ。
「クロアチアからイタリアへ船で渡るか。」
「行く予定だったギリシャの島、行ったことがないブルガリアなどに行けるか否か・・・。」
地図とにらめっこし、残った日数をカウントし、その後の旅程も考慮すると、「これ以上、南に進むのは日程的に厳しい。」となったので、泣く泣く南下を諦めることにし、ウィーンを目指して、行ったことがない国を通って再度北上することに決定。
海と夕日の絶景を毎日楽しめたモンテネグロの宿に別れを告げ、次の目的地、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルへ。
モンテネグロ滞在中は1日曇った以外はずっと天気が良かったのに、出発の日は朝から小雨がパラパラ。
宿の奥さんがブドヴァのバスターミナルまで送ってくれて、着いたときには土砂降りの雨。雨のせいか、道路が渋滞していてバスの出発時間の10分前ぎりぎりについて、そそくさと乗り場へ行ったら、まだバスは来ていない。
11時45分の出発時間になっても、「来ない。」
20分経っても・・・、「来ないねぇ~。」
40分過ぎても・・・、「来ない!!」
「バスで食べようね。」とバスターミナルのパン屋で買っていたピザやパイが冷めていき、娘たちの機嫌も悪くなってきた。
なだめつつ、待つけど、やはり来ない。
結局バスが来たのは出発予定時刻の1時間後。どうやらバスはコトルの方から来ていて、ブドヴァは途中駅らしい。
何とか乗り込み、出発!目指すは、隣の国、ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタル。
実は、チケットを買うときに、「所要時間は?」と聞くと、「7時間」との答えが返ってきたので、「そんなに遠かったっけ???」となったのです。
グーグルマップルでブドヴァからモスタルの距離を見てみると、210キロ、3時間40分。なんで、そんなにかかるのかなぁと疑問に思ったけど、ま、他に行く手段もないし、しょうがないかとチケットを購入。
(ブドヴァ→モスタルは我が家が乗ったお昼発と深夜発の1日2便あり。)
そして、バスに乗っていて、その謎が解けたのでした。
ブドヴァからモスタルに向かって西へ進むのかと思いきや、山道をくねくね内陸に向かうバス。
大きな街についたなぁと思ったら、モスタルとは反対方向にあるモンテネグロの首都、ポドゴリツァに到着。その後も、山間部のくねくね山道を走り、小さな街に着くたびに乗客を乗せおろし。
その間、まったくトイレ休憩もなし!(各バスターミナルに着いたときに運転手に申告して勝手に行ってくれみたいな様子。)
モンテネグロの主要な街、すべて行っているんじゃないかってくらいバスは停まって、行けども行けども国境に着かず(笑)。
やっと、国境について、パスポートチェック。(旧ユーゴスラビアの国々は出入国審査は緩くて簡単!)
そして、この後もひたすら山道。
バスの乗客で観光客らしき白人男性は、「なんてクレイジーなバスなんだ!全然到着しない!」と半ばあきれた様子。
確かに、このバス旅はきつい。大人だけでも、疲れるのに、子供を相手してなので・・・。
結局、モスタルのバスターミナルに到着したのは、外が真っ暗になった21時。。。バスを待っていた時から考えると、約9時間半!
親子共々、へとへとなバス旅となったのでした。
上の写真は、モスタルの宿周辺の夜。建物の壁には落書きが多くて、電灯はあるものの、なんだか薄暗いので少し怪しい雰囲気。(下の写真が、翌朝撮った落書き。)
夜の到着、自分たちだけでは、迷いそうな住宅街でしたが、宿のオーナー青年がバスターミナルまで迎えに来てくれたので、安心でした。
次回は、オリエンタルな香り漂う世界遺産の街、モスタルの街歩きを・・・。