多様性の街  ボスニア・ヘルツェゴビナ -サラエボ1

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-Sarajevo,Bosnia and Herzegovina-

写真は、ボスニア・ヘルツェゴビナの首都、サラエボにて。

前回、「予約した宿に到着したら、落書きだらけのビルで、中は大丈夫かしら??」というところで終わったのですが、結果としてはとても満足度の高い宿で、落書きだらけの外観ときれいな部屋の中のギャップに唖然!

オーナー夫婦もとても親切な方なのでした。

宿の詳細は、また後日投稿するとして、今回はサラエボの街について。

スペインからフランス、イタリア、オーストリア、スロヴェニア、クロアチア、モンテネグロとヨーロッパ各国を旅してきて、古いものも大切にメンテナンスされている街(特に旧市街や田舎の小さな村)の美しさに毎回「すばらしい!」と感心していたのですが、サラエボは少し今までの国とは違った雰囲気。

1984年に冬季オリンピックを開催するほどの都市ですが、その後91年から紛争が始まり、95年に和平合意がなされ、約20年。

街を普通に歩いている分には、つい最近まで紛争があったとは思えないほど平和な感じですが、所々に見られる銃弾跡を残したビルや、はがれたままの外壁を見ると過去の事が偲ばれます。

 

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上の写真のビルも外壁がはがれ、ところどころに銃弾跡と思われる穴が。

 

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コカ・コーラのデザインをもじって93年当時のことを皮肉っているのでしょうか。

この看板を見て、紛争中当時の写真や映像、デザイン画展示が行われていたのを知り、見に行ってみることに。

民族、言語がほぼ同じで、クリスマスやハロウィン、盆や正月といった各宗教の行事をなんとなく祝ったり、過ごすという環境にある日本に長くいると、民族や宗教と国家の問題を理解するのが非常に難しい。

旅していると、こういった民族、宗教、国家を強く意識する機会が多いので、色々勉強になります。

多様な民族、宗教、文化が入り混じっている街、サラエボ。

多様だからこそ、紛争が勃発したのですが、今では街の魅力にもなっています。

 

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街の広場でチェスに興じる人たち。結構真剣。

 

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通りの一角でフリーマーケット。

 

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教会が建っているかと思いきや・・・、

 

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少し歩くと、「ここは中東??」と思えるようなお土産屋さん屋台が出現。

こういう入り混じった雰囲気はなかなか珍しい。

ちなみに、今でも、ボスニア・ヘルツェゴビナ連邦側バスターミナルとセルビア人共和国側バスターミナルといったように、市内に長距離バスターミナルが2つあったりします。

(次の目的地、セルビアへ行くときに、どちらのバスターミナルを使おうか迷った。どちらともベオグラード行きがありました。)

 

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サラエボでよく売られているものの一つが、真鍮・銅製品の食器や置物。奥の小さな鍋(ポット)のようなものは「ジャズバ」。ボスニア風コーヒーを入れるときに使うもの。

 

 

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上の写真は、旧市街にて。

下は、ボスニアといえば、”ボスニア風コーヒー”と聞いていたので、カフェに入りトライ!

取っ手のついたひしゃくのような食器(ジャズバ)に入ったコーヒーの上澄みを、カラのカップへ移して飲みます。

エスプレッソみたいな感じ。

 

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ちょっと移動してきたら、「ここはヨーロッパ??」と思えるような雰囲気の街にやってきて、不思議な感じ。

面白いものです。

ちなみに、下の写真の橋は、なんの変哲もない普通の橋に見えますが、ここはとても有名な橋、ラテン橋。

ここで、ボスニアを統治していたオーストリア・ハンガリー帝国の皇太子夫妻がセルビア人青年に狙撃され(サラエボ事件)、第一次世界大戦の引き金となったところ。

静かに歴史を語る橋なのでした。

 

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