-Moray&Maras,Peru-
写真はペルーのクスコの北西に位置するモライ遺跡にて。
インカの遺跡の代表的存在、マチュピチュへは以前行った事があるので、今回はパスして、”聖なる谷”と呼ばれるウルバンバの谷の村々をめぐることに。
前回が「ピサックの遺跡と日曜市 ペルー・聖なる谷2」、そして今回はモライ遺跡とマラスの塩田。
二つはとても近くにあるのですが、滞在先のヤナワラから自分たちで行くにはバスの乗り換えが必要で子連れだと少し不便。
ということで、今回は楽してタクシーをチャーターして行くことに。(ペルーはそんなにチャーター代が高くない!)
まずは、モライ遺跡へ向けて走ります。
ウルバンバからかなりの山道をくねくね登っていくと、石畳のマラスの街に到着。標高は約3350m。ウルバンバが2870mあまりなので、ずいぶん登ります。途中の景色もかなり絶景!
このマラスの街を抜けると、上のような未舗装道路に。ずいぶん高所にのぼってきただけあって、「標高が高い土地に来た!」という風景に。空と雲が近いです。
マラスからモライ遺跡までの道ものどかなアンデスの風景が広がっていて、とても美しい。
行った時期(1月末から2月にかけて)は雨期のため、山の麓ではこんな花と緑の風景が広がっています。
上の写真、白と紫の花はジャガイモの花。
モライ遺跡に到着。
実は、ガイドブックに掲載されていた写真を見て、「この遺跡、どうかなぁ。」と半信半疑で出かけたのですが、とても大きな規模の遺跡で、びっくり。しかも、緑とその造形がきれい!
モライとはケチュア語で「丸くへこんだところ」という意味だそうで、インカ時代の段々畑の遺跡。
上の写真が一番規模の大きなもので、トップ写真(サナ&レナと一緒に写っているもの)は規模は小さいながら、形がきれいで、奥に見える山々の風景が良かったものも。
畑の最上層と最下層との温度差が5度から10度もあるそうで、昔の人たちはこの温度差を利用して色々な種類の作物を植えていたんだとか。
モライ遺跡の横に広がっていた花畑。
この黄色い花、菜の花ではなかった。何の花??
モライ遺跡をあとにして、マラスへ引き返します。
途中、羊飼いのおばさんたちがいたので、車を停めてもらい、サナ&レナ、見学。
小さい女の子も遊びながら羊のお世話。
のどかな田園風景。
花と緑のある景色はやっぱりいい!
(朝、小雨がぱらついていて、レインコートのズボンをはいている二人。けど、観光時には晴れてよかった!)
マラスの街をまた過ぎて、しばらく行くと、塩田が見えてきました。
上の写真は展望台から塩田を見たところ。谷の斜面をうまく利用していくつもの塩田が広がっています。棚田の数、約4000枚なんだとか。
駐車場から歩いて近くまで見に行きます。
谷にうまく塩田が作られているのが分かります。
この塩田が作られている場所では塩分濃度の濃い温水がわいているようで、温水が上から下へ流れるようにうまく棚田にひいています。この塩水を棚田にためて乾かすと白い塩が出来上がり。
上の写真、細い溝が塩水が流れているところ。プレ・インカ時代から続いているそうなので、古代の人の知恵はすごいですね。
実は、ここ、乾季(4月~9月)の時期に訪れると真っ白な塩田が続く絶景を見れるらしいのですが、我が家が行った1月末は雨期真っ盛りのため、ごらんのとおり濁っていて茶色。(見学はできます。)
それでも、古代から続くかなり大きな塩田風景は、他にはないもので、なかなかなのでした。
塩田近くのお土産屋さんでは色々な塩が売っています。