ペンギンたちの楽園、マグダレナ島へ!  チリ・プンタ・アレーナス2

-Punta Arenas,Chile-

チリのパタゴニア地方、プンタ・アレーナス。

マゼラン海峡に面した街で、「マゼラン海峡までやって来る。パタゴニアでPatagonia! チリ・プンタ・アレーナス1」で書いた通り、取り立てて見どころがあるわけでもなく…。

パタゴニアを旅している旅行者の中でも、ここを通り越して次に向かう人も多い中、どうしても行こうと思ったわけは…、上の写真のとおり”ペンギンに会いに行く”こと!

この世界一周旅行中、ペンギンに遭遇したのは2回。

しかし、エクアドルのガラパゴスでは1羽、ペルーのバジェスタス島では数羽のみと若干空振り気味…。

旅行中に出会ったパタゴニア旅行経験者から話を聞くと、

・アルゼンチンのウシュアイアからのツアーでたくさんペンギンを見た。

・チリのプンタ・アレーナスからのツアーでもペンギンが見れる。そして、アルゼンチンより安い。

ということを聞いていたので、「アルゼンチンの1DAYツアーはどこもかしこも高い。」というのを実感していたので、チリのペンギンたちに会いに行くことに決定!

そして、ガイドブックのプンタ・アレーナスのページには、ペンギンが見れる場所として

・オトウェイ湾ペンギン営巣地(マゼランペンギン)

・マグダレナ島(マゼランペンギン)

・フエゴ島のキングペンギン公園

の記載が。

親子で楽しめる動物観察、今度こそ、たくさんのペンギンに会えるかどうか…。

 

 

さて、お目当てのペンギンを見に我が家が行った場所は…、マグダレナ島。

プエルト・ナタレスのインフォメーションで、「プンタ・アレーナスからツアーが出てるわよ。Comapa(http://www.comapa.com/tours-pinguinos)という旅行会社が有名。一度調べてみたら。」と言われ、ウェブサイトをチェック。

キングペンギンを見に行く1日ツアーはとても高かったので、マグダレナ島に決定、プエルト・ナタレスのComapa社で予約したのでした。

ツアー内容は、夕方、プンタ・アレーナスの港に集合し、船に乗船、1時間ほどでマグダレナ島に到着し、島に上陸、1時間ペンギン見学してまた港に戻るというツアー。大人一人約7000円。子供は5歳以上は有料で大人の半額。(ツアーは11月~3月くらいまでの季節限定催行です。)

時間の割には、少し高めですが…、アルゼンチンのウシュアイアで同じように島に上陸してペンギン観察するツアーはもっと高額です。(倍近くします!)

ちなみに、マグダレナ島よりもっとお手軽に見れる場所として、ガイドブックにはオトウェイ湾ペンギン営巣地が紹介されていたのですが、こちらは我が家が行った時(2017年3月初め)は閉鎖されているとのことでした。街のインフォメーションの人や旅行会社の方いわく、ペンギンがいなくなっているそう。気候変動の影響でしょうか…。

上の写真が、プンタ・アレーナスから船に揺られて1時間、マグダレナ島に到着したところの様子。

小さな島で、ペンギンや水鳥達のための島といった感じです。

 

 

船から降りると、早速ペンギンがよちよち歩いています!

島をぐるりと一周できるように遊歩道が設定されているので、ツアー客は決められた道を歩きながらペンギンを観察するという具合です。

 

 

穴から出てきて、「こんにちは~。」

思わず、「かわいいねぇ!!!」と親子で声をそろえて言ってしまうほどの姿。

 

 

目の前にピコピコ出てきたペンギンちゃんに挨拶する二人。

子供も大人もくぎ付け!

 

 

約12万羽生息しているとのことで、島はペンギンたちの楽園。

いたるところにいます!今まで空振りだったペンギン観察ですが、ここマグダレナ島は期待を裏切りません!

しかも、遊歩道からすぐそばに巣があるので、間近で観察することができるのもいい。

 

 

 

この島に生息するペンギンは、マゼランペンギン。

胸にある2本の黒いライン模様がマゼランペンギンの最大の特徴らしい。

繁殖期以外は遠洋を移動しながら生活しているそうなので、こうやって陸地にいるのは繁殖期。

島のいたるところに穴が開いているのは、巣です。

そして、マゼランペンギンの面白いところが、ペンギン全種の中でもカップルの絆が強く、とりわけ愛情深いとのこと。

とあるウェブサイトを見ると、

「1組のペアが卵を産んだら、次もまた同じペアで子づくりをすることがほとんどで、離婚率は3%といわれるほど、夫婦の絆は強い。」とのこと。

よく観察していると、つがいで行動もしくはたたずんでいるペンギンたちが多いです。

 

 

こんな風に寄り添っていたり…、

 

 

巣の所で同じ格好をしていたり。

巣の周りにはフンの後が飛び散っていますが…。(笑)

 

 

なんだか、夫婦顔が似ている?!

ペンギンは換羽といって、1年に1回羽毛が生え変わるらしい。写真の左側のペンギンさん、羽毛が生え変わり中。お腹は抜けて、外側だけフサフサ(笑)。

羽毛は古くなると防水効果がなくなるため、生え変わるそう。生え変わらないうちに海に入ると凍え死ぬらしく、毛が生え変わる数週間、ペンギンは海に入れないんだとか。

なので、その前にたくさんエサを食べて、じっとしてしているみたい。

 

 

こちらも、羽毛生え変わり待ちカップル。仲が良くてかわいい。

 

 

もう少しで換羽完了。あと、毛が頭だけ!

気のせいか、痩せている気が…。餌食べれてないのかなぁ。

 

 

集団で行進中。よちよち歩く姿は可愛らしいので、ずっと見ても飽きないほど。

 

 

巣穴で待機中。

 

 

サナ&レナもたくさんいるペンギンたちの観察を存分に楽しんでいました。

パパにリュックに取り付けてもらった小型カメラで動画撮影中のサナ。

小さな子供でも簡単に観察できるのがいい!

 

 

不安定な天候の中、最初は雨も降らず観察できたのですが、後半はぽつぽつ雨が降り、船に戻る10分前には本降りに。

最後はいそいそと歩いて船に戻ったのですが、あっという間の1時間、満喫のツアーなのでした。

 

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