-Buenos Aires, Argentina-
アルゼンチンのブエノスアイレスは、48もの地区からなる大都市で、首都だけあってとても広い!
主な地区を我が家も歩いてみましたが、「観光といえば、ここ!」というようなわかりやすい見どころがあるわけではないので、観光客にとっては歩きづらい街。
しかも、今まで行ってきた南米の国(エクアドル、ペルー、チリ)の街と比べても特に「治安が悪い」ことで有名。
ガイドブックにも「○○地区のどこどこは要注意で、行かない方が賢明」とか、「ケチャップ強盗に注意」とかの記載が。
特に、古典的で今どきあるの?と疑いたくなるようなケチャップ強盗は頻出しているようで、変な液体をかけられてバックや貴重品を盗られたとか、液体をかけられて未遂に終わったというような旅行者は多いらしい。
アルゼンチンに入ってから、パタゴニアを旅行する分には治安の不安は全くなかったのですが、それでも、一眼レフを肩から下げて歩いていたら、「気を付けた方がいいよ。」と地元の人から善意で忠告をいただいたり、ブエノスアイレス在住のドイツ人旅行者から「パタゴニアは大丈夫だけど、ブエノスアイレスでは高価な腕時計、貴金属、カメラは見えるところに身に着けない方がいい。本当にスリが多いよ。私たちは車上荒らしにあったことがある。」とまでアドバイスをもらったりしたので、少しドキドキしながらブエノスアイレス入り。
白人が多い街で、アジア人の私たちは目立つので、「観光客です。」と言っているようなもの。(ま、子連れなので現地に住んでいるようにも見えるのですが…。)
いつも街歩きのお供として一眼レフを持っているのですが、ブエノスアイレスでは封印、サブカメラの小さなコンデジをバックに忍ばせ、余計なものは身に着けず、街歩きです。
今回は、ブエノスアイレスの一大観光地、ボカ地区のカミニート。
タンゴの故郷であり、カラフルな建物が立ち並ぶことで有名で、アルゼンチンを紹介するTVでもよく出てくる街。
ただ、ボカ地区は、前述した「要注意」と記載がある治安が良くない地区。それでも、ブエノスアイレスでは一番の観光地なので、ビビりつつも、行ってみることに。
滞在していた宿の近くからバスに乗車してボカ地区へ。
途中、なんだか建物に落書きが増えてきて、明らかに「雰囲気が変わったね…。」という街を抜けて、到着。
バス停からカミニートまで行く道のりが、昼間なのに人通りがまばらで、「大丈夫かしら…。」と思いながら歩き、上の写真、元鉄道の駅と思わしき場所に到着。前方にカラフルな建物が見えてきました。
途中、カメラや携帯を取り出すのもはばかれるような雰囲気だったのですが、カミニートに着くと「今までどこにいたの?」というくらい観光客が!
人通りが多いとホッとします。
観光客が多いので、治安維持のためか警察官もたまに歩いていたので、ここなら昼間は安心して歩けそうです。
人形が飾ってあるカラフルなBAR。
こちらは、通りに建てられた細長い建物。カミニートの中心的建物。皆ここで記念撮影しているので、我が家も記念撮影(笑)。
カラフルタウンの港に面した場所では、こんな通りとオブジェも。
娘たちもカラフルな道にウキウキ。
古い建物が多い中、比較的新しい建物も上の写真のとおり、カラフルに仕上げています。
日本にあったらど派手なこの色使いも、ここだと街に馴染んでいて、全然おかしくないから不思議。
こちらは、レストラン。
壁に描かれているのは、このボカ地区出身で世界的に有名な画家となった、キンケラ・マルティンという人。このカラフルな街にするアイデアを出したのが彼だそう。
古い建物だけど、カラフルなので街は独特の雰囲気。
治安が悪いので、カメラを取り出してパシャパシャ写真を撮るのを控えていたブエノスアイレスですが、ここは色々写真を撮りたくなる街です。
レストランが立ち並ぶストリート。
アルゼンチンの物価は他の南米諸国に比べてやはり高め。レストランメニューの価格もいいお値段です。
タンゴの街だけあって、いたるところでタンゴを踊る人達を見ることができます。
ショーを見に行くとなると、夜遅く開始が多いため、我が家は断念していたのですが、ここなら本格的でなくとも、子連れで昼間から気軽に見ることができます。
「あの人たち、踊っているよ~。」
路上で踊っていることが不思議な様子(笑)。
せっかくなので、ランチしながらタンゴが見れるカフェへ。
音楽と踊り、アルゼンチンらしい雰囲気が楽しめます。
他にも、カミニートは画家の卵の人たちが集う場所なので、描いた絵や作品を路上で売っていたり、お土産屋が充実していたり。
前回書いたパレルモ・ソーホー地区と並んで、街歩きが楽しめるトコロです。